【第102回 2017.05.01】

どんなことにも"学ぶ"べきことがある

投稿者:藤井 史郎 サンプル
(昭和48年 工学部化学工学科 卒)

 新入社員が過重労働で自殺するという痛ましい事件が発生したとのニュースが流れて久しい。この会社は過去にも同様な事件が起こっており、企業体質が厳しく問われている。企業経営を担う者として、企業体質ももちろんあるが、至近会社内の人間関係の"希薄さ"を感じることが多い。核家族化、少子化、ネットによる情報伝達など理由はいくつも挙げられるが、どんなに世の中が変化しても人間同士の本来あるべき関係は、古代から変わっていないと思う。人と人が互いに会話をし、意思疎通を十分にしてそのコミュニティを形成していく。
 しかし、私が見ている会社もそうであるが、上司と部下、同僚間でのいろんな会話、議論が少なくなっているという現実である。こういう会話のない人間関係で不完全なままで仕事をすれば、部下には"やらされ感"、上司には"部下の未熟さ"のみが互いの心の中に生ずるだけだ。 会社内の構成員はある意味での運命共同体、良い仕事、効率よく仕事をするためには、上司と部下、同僚やメンバーとの密接なコミュニケーションは欠かせない。
 学生諸君には、学問の知識を身につけると同時に、是非人間関係を上手に作っていくという訓練もやって欲しいと思う。そのベースとなる考え方は、どんな人、どんな事象からも"学ぶべきもの"があるということを認識することだ。そして分からないことがあれば、"聞く" と言う姿勢を常に実践する。そしてもう一つ、上手な会話は話し方の巧拙ではなく、"聴き上手" といわれる。多くの識者が指摘しているところだ。この"学ぶ"、"聞く"、" 聴き上手"と言う姿勢を一生実践できることが、諸君たちの未来を輝かしいものとするだろう。
 奮闘を期待する。



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