【第69回 2014.11.12】

「北海道」からのメッセージ

投稿者:北村 英則(平成2年人文学部法学科卒業)

    静大生及び同窓生の皆さん、「静大同窓会北海道支部」なる組織を知っていますか。おそらく殆どの方はご存じないと思います。少人数ではありますが、静大同窓会には日本の最北端「北海道」の地にもしっかりと支部があり、道内在住の同窓生が定期的に集い、交流親睦を深めています。極寒の北海道から温暖な静岡での学生生活に憧れて?入学する、希少な道産子(どさんこ)が毎年存在します。卒業後は北海道にUターン就職する者もいて、かくいう私もその一人なのですが、そのような面々が就職先の繋がりなどが縁で支部会員の中心となって活動しています。北海道出身者ではなくても、静大卒業生で道内在住であればどなたでも入会してほしいところなのですが、支部としてはそのような方々を把握して勧誘することは難しく、会員数の拡大は容易ではありません。ところが、昨年、北海道での就農を目指して移住してきたという20代の同窓の青年が支部役員会に顔を出してくれました。その青年は、現在、札幌近郊の農業法人でじゃがいもやタマネギの生産に携わっているとのことで、支部の存在を知り、縁もゆかりもなかった北海道の地で静大同窓の先輩たちの集まりがあって大変心強い、と話してくれました。振り返ってみれば、私自身も親戚や知人も土地勘も全くない静岡の地を踏んだとき、えも言われぬ不安感を覚えたことを思い出しました。最初の下宿先の大家さんには「よくまあ、そんな遠いところから…。」とも言われました。小さな支部ではありますが、就職や転勤等で同窓生が北海道に来られたときに、静岡と北海道を繋ぐ存在として、小さいながらも冷えた身体を温める暖炉のような支部でありたいと思っています。



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