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ニュース平成28年度静岡大学入学式を挙行しました

2016.04.07

式辞を述べる伊東幸宏静岡大学長


学部入学生宣誓
教育学部学校教育教員養成課程1年
山崎ジョニー アツヤさん

 平成28年4月4日(月)に静岡グランシップ大ホールにおいて、平成28年度静岡大学入学式を挙行しました。
 当日は雨が降る中、新入生は、会場入口で先輩学生たちから祝福のエールを受けながら、緊張した面持ちで入場しました。
 式に先立ち、水上史彦氏の指揮により、静岡大学混声合唱団が静岡大学学生歌「われら若人(高島 善二:作詞 石井 歓:作曲)」と「花(武島 羽衣:作詞 滝 廉太郎:作曲)」の合唱があり、続いて三田村 健氏の指揮により、静岡大学吹奏楽団から「El Camino Real(アルフレッド・リード:作曲)と「宝島(和泉 宏隆:作曲)」が演奏され式典に華を添えました。
 式では、伊東幸宏学長から、学部生2,055名(編入学生を含む。)、大学院生653名の新入生に対して、入学が許可され、学長からは、「静岡大学を思う存分、活用して「適応する力」と「変わらない力」の二つを身につけて、共に良い大学、良い社会、良い未来を築いていきましょう。」と式辞がありました。
 続いて、新入生を代表して、教育学部学校教育教員養成課程保健体育専修1年 山崎(やまざき)ジョニー アツヤさん(静岡県立浜松西高校出身)と大学院総合科学技術研究科工学専攻1年 石坂 勇人(いしざか ゆうと)さん(静岡大学出身)からそれぞれ、静岡大学での新たな第一歩に向けて力強い宣誓が述べられました。
 式終了後には、本学を卒業され社会でご活躍されている株式会社ネクストジェン代表取締役社長 大西 新二(おおにし しんじ)氏(1989年 静岡大学理学部化学科卒業)から特別講演をいただきました。


大学院入学生宣誓
大学院総合科学技術研究科
工学専攻1年
石坂 勇人さん


特別講演の
株式会社ネクストジェン
代表取締役社長 大西 新二氏



【平成28年度入学者数】
学   部大 学 院
人文社会科学部445名人文社会科学研究科31名
教育学部305名教育学研究科73名
情報学部255名総合科学技術研究科525名
理学部237名自然科学系教育部24名
工学部570名
農学部191名653名
地域創造学環52名
2,055名

※人文社会科学部、情報学部、工学部、農学部には編入学生を含む。

合計 2,708名



平成28年度入学式式辞

 本日ここに静岡大学入学式を迎えられることを、静岡大学構成員全員を代表しまして、厚く御礼を申し上げます。
平成28年度、学部学生2,024人、編入学31人、大学院修士課程600人、大学院博士課程29人、専門職大学院 教育実践高度化専攻24人、の合わせて2,708人の新入生をお迎えすることができました。
 新入生の皆さん、入学、おめでとうございます。

 静岡大学は、「自由啓発・未来創成」をビジョンとしています。静岡大学の元になった前身の学校は、旧制静岡高等学校、浜松高等工業学校、静岡師範学校、静岡県立農学校など、明治から大正にかけて創立されています。それらの学校では、学生の主体性を重んじる教育方針をとっていました。その理念を、今も発展的に継承しています。
 学生の主体性を重んじる教育方針と述べましたが、中学や高校の「生徒」でなく、みなさんは「学生」になったのですから、誰かに何かを言われたからやるというのではなく、自分で課題を見つけ、いろいろなことに意欲的、かつ、積極的にチャレンジしていってください。静岡大学には留学生も多くいます。お互い、交流してください。海外にも多くの協定校があります。海外留学もぜひチャレンジしてください。

 ところで、会場となっているここグランシップ横にはカラーブロックが敷かれた歩道がありますが、何を示したものかご存じでしょうか。1994年、グランシップ建設に伴う発掘調査のさい、地下1.5mに、広々とした直線道路と様々な文物が見つかりました。奈良時代から平安時代に使われた古代東海道です。
 静岡の地は、富士山をはじめとした自然に恵まれた土地ですが、同時に、古来から東西を結ぶ交通の要衝で、人・モノ・情報が行きかう、知の集積地でもあったのです。新入生の皆さんは、県内だけでなく東西様々な地域からいらしていますが、ここ静岡の地で、自然や文化・歴史を満喫しつつ、大いに学んでください。

 話は変わりますが、2011年にアメリカの小学校に入学した子どもの65%は、大学卒業時に今は存在しない職業に就くという、デューク大学のキャシー・デビッドソンさんの予測が波紋を呼びました。また、昨年、野村総研と英オックスフォード大学の共同研究において、日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能になるという試算が示されました。
みなさんはこれらの予測や試算をどう思いますか。変化の激しい時代だから、自分も10年後には、今は存在しない職業についているかもしれないと思った人もいるかもしれません。一方、自分にはまったく関係ない話だ、あるいはもう就きたい職業が決まっているから関係ないと思った人もいるでしょう。おそらく多くの人は、自分には関係のない話だと思ったのではないでしょうか。
しかし、携帯やパソコンなど、情報科学の分野を中心に10年前、20年前には考えられなかった変化が実際起きており、専門家でされそれを正確できた人はいませんでした。新入生の皆さんにとっても、わたしたち大学教職員にとっても、こうした社会の変化に無縁ではいられません。
 米国では、2011年の予測が公にされてから、今まで存在しなかった職業に就くためにどの専門を選ぶのが有利か、大学生が検討し始めていることがニュースで報じられています。コミュニケーションやチームワークなど、いろいろな分野に応用の効く一般的能力を重視するようになっているそうです。
 急速に変わる社会を予測することは困難です。多くの人々が行き交う幹線道の東海道でさえ、古代の道と江戸時代の道とはまったく違っていますし、最近では、東名から新東名、新幹線から静岡をそれて走るリニアへと目まぐるしく変わっていきます。

 皆さんの就職という進路についても、安定し盤石に思えた道が途切れたり、心細く見えた小道が堂々とした新たな幹線道路になるかもしれません。皆さんは、予測不可能な変化がめまぐるしく生じる世の中で生きていくことになります。ですから、「社会の変化の適応する力」を養っておく必要があります。
 しかし、また一方で、こういう時代だからこそ、「世の中がどう変わってもいつでも通用する力」も身に付けてください。そのための方法は、実は昔から変わってはいません。直接人に会い、面と向かって話し合って下さい。直接のコミュニケーションは面倒くさいかもしれません。でも、軋轢や摩擦を恐れずに対話を重ねて欲しいと思っています。
 また、ネットからの情報だけでなく、ぜひ本を読んでください。時間のある大学生だからこそ、じっくり本を読んでください。
情報を集めることが知識だと勘違いしていませんでしょうか。簡単に情報が手に入るからこそ、それを考える頭が必要になるのです。情報に流され、漂ってはいけません。人との対話や、孤独に耐えて本を読む時間、つまり考えを「熟成」する時間を意識的に設けてほしいと願っています。
 もう一つお伝えしたいのは、困ったり、悩んだりした時は、遠慮なく周りの人に頼ってください、相談してください。一人では生きていけません。多くの場合、頼りになる人・人の手助けができる人は、困ったときに人に頼り、他の人の助けの有難味を知る人です。

 静岡大学を思う存分、活用して、「適応する力」と「変わらない力」の二つを身に付けてください。私たち教職員も一生懸命サポートします。そして、ともに、いい大学を、いい社会を、いい未来を築いていきましょう。


 平成28年4月4日     
   静岡大学長 伊東幸宏

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