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ニュースクラゲ触手の均等配列の解明(静岡大学学術院工学領域 岡部拓也准教授・吉村仁教授)

2016.07.26

静岡新聞 H28/07/22掲載記事
(静岡新聞社許諾済)

 静岡大学学術院工学領域 岡部拓也准教授と吉村仁教授が、クラゲの触手がしめす規則的な配列の生物物理学的な意味を明らかにしました。
 クラゲの触手の並び方は、一見したところデタラメのようにみえますが、実際はかなり規則的であることが、今からちょうど百年前(1916年)に木下熊雄により発見され、動物學雑誌に日本語で発表されました。この事実は駒井卓と山路勇により確認され、1945年に日本動物学会の欧文誌に発表されたのですが、その後これらの論文は参照されることなく、この事実は世界的にまったく知られないまま現在に至ります。
 今回この問題に進化の観点から理論的説明を与えることに成功しました。触手の数はクラゲの成長にともない増加していきます。クラゲは原始的な生物にもかかわらず、触手の並び方は驚くほど高い精度で数学的に決まっています。まさにクラゲが実際に採用している並べ方のときに、次々と生えてくる触手の「ばらつき」具合が最適に保たれることを明らかにしました。興味深いことに、この最適配列は、コンピュータ検索アルゴリズムでフィボナッチハッシングとして知られるデータ配列方法と同一物となっています。
 
 本成果は英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に掲載されました。
 


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