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学長メッセージ

平成23年度 静岡大学入学式式辞

まず、最初に、今回の震災で被災したみなさまに、心からお見舞い申し上げます。避難所にはまだまだ多くの方々がいらっしゃいます。入学式を開催しない、あるいは開催できない大学や学校もあるなか、本日ここに静岡大学入学式を迎えられることを、静岡大学構成員全員を代表しまして、厚く御礼を申し上げます。
平成23年度、学部学生2092名、大学院修士課程613名、大学院博士課程43名、教育実践高度化専攻20名、法務研究科10名の 合わせて2778名の新入生をお迎えすることができました。
今回の震災で、私たちは自然の脅威、自然の猛威を知りました。原子力発電所や放射能に対する認識が少ないにも関わらず、それに依存して大量の電力を使っている生活についても考えさせられました。また、人の死、生きること、生き続けること、人々の協力、助け合いの輪、日々のなにげない日常の暮らしの大切さなど、色々なことを思いました。生かされること、生きて勉強できる環境にいることが、どんなに恵まれているのかを感じています。同時に、このような震災にあって、大学が果たす役割は何なのかを考え続けています。
さて、静岡大学は、「自由啓発・未来創成」をビジョンとしています。静岡大学の元になった前身の学校は、旧制静岡高等学校、浜松高等工業学校、静岡師範学校、静岡県立農学校など、明治から大正にかけて創立していますが、それら各学校では校学生の主体性を重んじる教育方針をとっていました。その理念を、現在も発展的に継承しています。大学のHPに詳細が載っていますので、ぜひご覧ください。
私は、昨年4月に学長に就任しましたが、「勉強するなら静岡大学」を方針にかかげました。新入生のみなさん。静岡大学は、学生一人ひとりの学びと成長を考え、教育研究を行っています。静岡大学は何よりも、学生の学びを大切にする大学でありたいと思っています。学生と教職員がともに大学を作っていくメンバーとして、一緒に成長したいと思っています。新入生のみなさんにも、大学から与えられるものを受け止めるだけでなく、ともに「大学を創っていく」ということを意識して大学生活を送っていただきたいと思います。
ところで、有名な経営学者のドラッカーが書いた『マネジメント』という本があります。この本は、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーを読んだら』のもとになった本です。この本の中で、ドラッカーは、コミュニケーションについてこんなことを述べています。「コミュニケーションと情報は別物である。ただし、依存関係にある」、また、「たとえ、情報が多くなっても、その質がよくなっても、コミュニケーションに関わる問題は解決されない。コミュニケーション・ギャップも解消されない。情報が多くなるほど、コミュニケーションが必要になる。情報が多くなるほど、コミュニケーション・ギャップは縮小するどころか、かえって拡大する」と。更に、こうも述べています。「同じ事実を違ったように見ていることを互いに知ること自体が、コミュニケーションである」と。携帯やパソコンでなんでも簡単に情報が入手できる時代だからこそ、このドラッカーの言葉の意味を、考えてほしいと思っています。
高校までと違い、静岡大学には全国各地、世界各国から学生や大学院生が来ています。様々な出会いがあります。多様性と異質なものを認め合い、ともに生きる姿勢を静岡大学で養ってください。総合大学のいいところを、ぜひ実感し、コミュニケーション力を培ってください。
今回の震災で、高度に発達した産業や技術、情報を持っている現代の日本においても、自然の前には無力であるように感じました。自然を完全にコントロールすることはできません。私たちには少し、おごりや慢心があったかもしれません。しかし、自然と共生する道を模索しながら、みんなで英知を集めれば、安全で安心できる日本を築くことはできるはずです。前を向いて学び、社会を支える人になることを目指すことが、新入生のみなさんに課せられた使命であると思います。ともに、がんばっていきましょう。

平成23年4月4日
国立大学法人静岡大学長
伊東 幸宏

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