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学長メッセージ

平成25年度入学式式辞

本日ここに静岡大学入学式を迎えられることを、静岡大学構成員全員を代表しまして、厚く御礼を申し上げます。

平成25年度、学部学生2,016人、編入学25人、大学院修士課程592人、大学院博士課程40人、専門職大学院 教育実践高度化専攻20人、法務研究科8人の、合わせて2,701人の新入生をお迎えすることができました。

新入生の皆さん、入学、おめでとうございます。

静岡大学は、「自由啓発・未来創成」をビジョンとしています。静岡大学の元になった前身の学校は、旧制静岡高等学校、浜松高等工業学校、静岡師範学校、静岡県立農学校など、明治から大正にかけて創立されています。それらの学校では、学生の主体性を重んじる教育方針をとっていました。その理念を、今も発展的に継承しています。

学生の主体性を重んじる教育方針と述べましたが、中学や高校の「生徒」でなく、みなさんは「学生」になったのですから、誰かに何かを言われたからやる、又はやらないというのではなく、自分で課題を見つけ、いろいろなことに意欲的、かつ、積極的にチャレンジしていってください。静岡大学には、海外にも多くの協定校があります。海外でのチャレンジにも積極的に取組んで下さい。

さて、「学生」とは、その字の通り「学んで生きる」ことです。

「先生によって言うことが違う」という学生にときどき出会います。確かに、大学の先生は、高校までとは異なり、それぞれ違うことを言うことがあります。たとえば、A先生は「憲法九条が大切だ」というが、B先生は「憲法は、改正したほうがいい」という場合もあるでしょう。大学では、「正しい答え=ひとつの正解」ばかりを教師や教科書に求めてはいけません。自分の頭でしっかり考えるのが大学生であり、大学での学びの基本です。世の中には「正解」あるいは「ひとつの答え」などないことの方が多いのです。

大学での学びでは、知識を得ることも大切ですが、それだけでは不十分です。ましてや、インターネットだけでは正しい知識や必要な情報を得られるものではありません。その確かさを自ら検証することが不可欠です。一人で本をじっくり読む、論文や新聞あるいは雑誌を読む、意見や疑問を持ちながら授業を聴く、文章を書いてみる、友人や先輩と議論する、教師と意見を交わす、社会人や親と語り合ってみるなど、手も足も使って、多様な方法で知識や情報を得て、自分で考える訓練をしてください。

卒業生や就職の決まった4年生に話を聞くと、「大学の授業は思っていた以上に、役に立つ」といいます。学んだことが直接役に立つという場合もありますが、授業を通して考える訓練ができ、それが色々な場面で柔軟に応用できるようになることを言っているようです。

でも、考える訓練には時間が必要です。訓練は短時間ではできませんし、当然のことながら、「受け身の姿勢」では、考える力は身に付きません。

たとえば、ピアノを人前で演奏できるようになるのに何千時間もかかるのと同じように、訓練が要ります。でも、少しピアノが弾けると楽しくなるのと同じで、考える力が付いてくると授業や様々な課題を解決することも楽しくなります。ぜひ、楽しんで訓練を続けられるようになって下さい。

ところで、アメリカでは、「今の小学生の65%は、現在存在しない職業につく」というデータがあるそうです。しかし、このようなデータを見ても、将来に不安を感じたり、怖がったりすることはありません。考える訓練ができていれば、おそれる必要はないと思います。

じっくり考える訓練、深く感じる訓練のために大学ほど適した場所はないでしょう。大学を上手に活用し、楽しい大学生活を送ってください。

大学には、「学び」「集い」「出逢い」「生活し」そして「成長する」場がたくさんあります。学生同士の出会い、教職員との出会い、様々な大人との出会い、地域社会との出会い、本との出会い、文化芸術やスポーツとの出会い、さまざまな出会いがあります。

また、さまざまな出会いの中で大きな壁が立ちはだかることも多いと思いますが、この壁を乗り越えるための努力や経験も、社会に巣立っていくために大きく役立つものとなるでしょう。

どうぞ、静岡大学を思う存分、活用してください。私たち教職員も一生懸命サポートします。そして、一緒に、いい大学を、そしていい社会を築いていきましょう。

平成25年04月04日
国立大学法人静岡大学長
伊東 幸宏

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