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ニューススピードの出し過ぎを、音と振動で防止する技術の可能性:「第40回 日本神経科学大会」でプレスリリース演題に選定されました

2017.07.21

本学情報学部の認知・脳科学研究室とヤマハ発動機との共同研究の成果が「第40回 日本神経科学大会」でプレスリリース演題に選定されました。7月20日に大会会場の幕張メッセで記者会見を行い、以下のメディアで即日報道されました。

時事通信
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072001029&g=soc
静岡新聞
http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/382479.html

記者のレクチャーを行なう上田誠也さんと宮城拓弥さん(いずれも情報専攻修士課程1年)


記者会見で行ったレクチャーの概要は次のとおりです。

「スピードの出し過ぎを、音と振動で防止する技術の可能性 — バイク搭乗中の速度判断における感覚間相互作用」

乗り物を運転しているときの速度感は、複数の感覚情報から成り立っています。走行に伴って変化する風景(視覚情報)だけでなく、エンジン音や振動(聴・触覚情報)も速度感に影響を与えているはずです。私たちは、独自に開発したバーチャルバイク走行システムを使い、視覚情報と聴・触覚情報がどのように影響しあうのかを調べました。
 その結果、視覚情報と聴・触覚情報が互いに引き寄せ合う「平均化効果*」が起こることが分かりました。ただし、聴・触覚情報が視覚情報に影響を及ぼすことが認められたのは加速作用のみでした。つまり、より速いエンジン音や振動を与えれば、搭乗者に走行速度を実際よりも速く感じさせることが可能な一方で、エンジン音や振動を遅くしても、走行速度を過小評価させてしまうことはないことが示唆されました。
 本成果は、運転者の疾走感を高める技術につながると期待されるとともに、速度の出し過ぎを抑制する技術に応用できる可能性もあります。また、電気自動車やハイブリッド車の普及によって失われつつある音や振動の重要性を問い直す結果ともいえます。

本演題の著者:
上田誠也1,宮城拓弥1,黒田剛士1,渡邊淳司2,末神翔3,大本浩司3,宮崎真1
(1. 静岡大学情報学部,2. NTT CS 研, 3. ヤマハ発動機)

認知・脳科学研究室:
http://lab.inf.shizuoka.ac.jp/miyazaki-makoto/


*平均化効果: より速い(遅い) 走行風景をみるとエンジン音・振動がより速く(遅く)感じられるといったように、異なる感覚モダリティ間で知覚判断が引き寄せ合う効果のこと。これとは逆の相互作用を「対比効果」と呼び、本研究は、これらのうちいずれが観測されるかという対立仮説を立てて実験を行いました。


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