パルスフィールド電気泳動装置:CHEF Mapperシステム(Bio-Rad)
設置場所:遺伝子実験施設4階大型機器室2
機器類利用料(半期):1,500円(学内)
パルスフィールド電気泳動は、電場の方向を変動させることによって巨大なDNA分子を効率良く分離することができる電気泳動法である。
本機は、CHEF(Clamped Homogeneous Electric Fields)パルスフィールド電気泳動法を採用しており、PACE(Programmed Autonomously Controlled Electrodes)法も備えた応用性の高い装置である。PACE法により、電場を完全にコントロールできるようになり、電場の方向、電圧、スイッチタイムを自在に設定できる。このため、従来のパルスフィールド装置に比べ、より高い分解能やより短時間での解析が実現できるようになった。
【特長】
・最適化された泳動条件がコンピュータチップに内蔵されており、目的DNA分子のサイズを入力すると、最適泳動条件を瞬時に導き出すことが可能
・泳動時間短縮のためにマルチアングルスイッチング可能
・マルチステートスイッチングにより特定フラグメントの分離能が向上
・より正確なマッピングのため、スイッチングタイムにリニアランピングとノンリニアランピングの設定が可能
・分離能向上のため、セカンダリーパルスの設定が可能
・最大45サンプル同時泳動可能
【使用上の注意】
・バッファーを入れて、ポンプをまわしてから(目盛り75~85程度)、クーリングモジュールのスイッチを入れて下さい。ポンプをまわす前にクーリングモジュールのスイッチを入れてしまうと、クーリングモジュールの中の流路が凍ってつまります。
・泳動中(High Voltage点灯中)は決して本体(CHEF Mapper)のスイッチをオフにすることにより電気泳動を止めないで下さい。泳動を止める時はSTOP/RUNボタンを押して(START/RUNボタンとPAUSE/CONTボタンの二つを同時に押す)止めて下さい。
・電気泳動槽の中の24本の白金線を切らないように注意して下さい。1本だけ切った場合でも24本全てを交換する必要があります。
・電気泳動終了後は、純水等でよく循環して流路を洗浄して下さい。
・ポンプを止める時は、目盛りをゼロにしてから止めて下さい。