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細胞内イオン測定装置:CAF-110(日本分光)

 設置場所:遺伝子実験施設4階バイオフォトン解析室
 機器類利用料(半期):1,000円(学内)



 細胞内カルシウム測定装置とは、蛍光又は発光を利用して生きた細胞の細胞内カルシウム濃度を測定する装置である。「Ca2+」iの変化は細胞内で情報伝達の役割を担っており、カルシウムイオンが関わる細胞機能として筋肉の収縮、血小板の凝集、内分泌の調整、神経伝達の調節、免疫応答、形態変化などが挙げられる。「Ca2+」iは静止レベルで約10-7mol/Lであり、細胞外液の約10-3mol/Lの10,000分の1と大きな濃度差がある。また「Ca2+」iの調整には細胞膜、小胞体、ミトコンドリアが重要な働きをする部位と言われており、「Ca2+」iがどれだけの量どれだけの時間経過で変化しているかを測定することは生きている細胞が外部からの情報に対してどのように応答するかを研究する上で不可欠である。


【仕様】
 励起光学系
  光源:空冷75W Xeランプ
  励起波長範囲:300~649nm(デュアル分光器による2波長選択可能)
  切換速度:128Hz(7.8msec)
 蛍光光学系
  同時測定:2波長(ダイクロイックミラーによる2波長分離)
  波長選択:干渉フィルタ(標準500±5nm、405±5nm)
  検知器:光電子倍増管(2個)
 試料測定
  キュベット:外径7mmφ円筒型キュベット(試料量500μL)
         外径10mmφ円筒型キュベット(試料量1mL)
  温度設定:空冷ペルチェ式温度コントロール(15~40℃)
 測定パラメータ
  蛍光測定モード:蛍光強度(Ex1/Em1、Ex1/EM2、Ex2/Em1、Ex2/Em2)、蛍光強度比、凝集能外部、アナログ入力
 パソコン:Windows98
 解析ソフト:PowerLab