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蛍光分光光度計:FP-750DS(日本分光)
設置場所:遺伝子実験施設4階バイオフォトン解析室
機器類利用料(半期):700円(学内)

物質を構成する分子に光照射(励起光)すると、光を吸収したのちその光エネルギーを光として放出することがあり、これを蛍光と呼んでいる。蛍光分光法は、この蛍光強度を測定することで試料の性質や濃度を調べる方法である。この方法は吸光分析法に比べて感度が高く、蛍光を出す分子種が比較的限られていることから目的成分を選択的に検出することが可能である。また蛍光を出さない物質については化学反応(蛍光試薬、蛍光指示薬、蛍光プローブ法など)により蛍光物質へ導き分析することが可能である。蛍光分析法が最も有用性を発揮するのは有機化合物、特に複雑な構造を持つ微量、超微量の有機物(アミノ酸、アミン、タンパク質、糖類、核酸、ビタミン類、酵素、ステロイドなど)である。
【仕様】
光源:150W Xeランプ
励起波長範囲:220~730nm及び0次光
蛍光波長範囲:220~730nm及び0次光
感度:S/N=450以上
バンド幅:励起/蛍光 共25,10,20nm
波長走査速度:60,125,250,500,1000,4000nm/min
検出器:シリコンフォトダイオード(励起側)、光電子倍増管(蛍光側)
試料測定 ミクロセル:3×3mm石英セル(試料量最小50μL)
四面透過セル:10×10mm石英(試料量約4mL)
測定モード:スペクトル測定(励起・蛍光・同期)、定量測定、固定波長測定、時間変化測定、蛍光強度メータ、3次元測定
パソコン:Windows98
解析ソフト:SpectraManager