プロテインシーケンサー:PPSQ-21A(島津)
設置場所:遺伝子実験施設4階大型機器室2
機器類利用料(半期):3,500円(学内)
《プロテインシーケンサー:PPSQ-21A》
プロテインシーケンサーは、エドマン分解によってタンパク質あるいはペプチドのN末端アミノ酸を順次切断し、そのN末端アミノ酸を高速液体クロマトグラフへ自動注入して分析し、得られたクロマトグラムをデータ処理することによってアミノ酸配列を推定する装置である。本機は溶液状態のサンプルはもちろん、PVDF膜に保持されたサンプルでも解析可能である。
【仕様】
サンプル量:10pmol以上
解析時間:1残基あたり51分
溶出方法:アイソクラティック方式
《C末端フラグメント自動分取装置:CTFF-1》
タンパク質、ペプチドのアミノ酸配列の決定には、エドマン分解によるN末端からの逐次解析法が一般的に行われているが、C末端配列の迅速な決定法はまだ一般化していない。本機はリジルエンドペプチダーゼで消化した試料をカラムに注入するだけで、C末端フラグメントのみを特異的に単離することができる。そのフラグメントをプロテインシーケンサーで解析することにより、迅速かつ正確にC末端アミノ酸配列を決定することができる。ただし、その原理の特性上、C末端あるいはC末端から2番目のアミノ酸がリジンである場合、C末端フラグメントを単離することはできない。
【使用上の注意】
・装置の立ち上げ、立ち下げ、試薬の交換等のメンテナンスは遺伝子実験施設で行います。トラブルが生じたら直ちにスタッフにご連絡下さい。
・分析を途中で停止する際は一時停止を行って装置が一時停止したことを確認してから停止して下さい。いきなり停止すると、流路に試薬が残って故障の原因になりますので、ご注意下さい。
・試薬代は1残基の解析あたり300円を負担していただきます。
・解析はオーバーナイトで行うことが多いため、申請した1日間に利用できる時間は原則として昼の12時から翌日の昼の12時までとします。例えば、10月24日の利用を申請した場合、利用できるのは10月24日の昼の12時から10月25日の昼の12時になります。翌日に予約が入っていない場合は午後5時まで使用することが出来ます。柔軟に対処しますのでご連絡下さい。
・1残基あたりの解析時間は約51分です。申請した期間内であれば何サンプル解析しても構いません。
・サンプルの乾燥、サンプルのセットなどの操作は汚染を防ぐため、手袋を着用して行って下さい。
・解析中はドラフトの排気を忘れずに行って下さい。これを忘れると実験室内に有害ガスが充満します。ご注意下さい。