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学長メッセージ

平成23年度静岡大学学位記授与式告辞(浜松)

まず始めに、昨年3月11日の大震災により、お亡くなりになられた方々とそのご遺族に対し、深くお悔やみを申し上げます。また、被災された方々には謹んでお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興を心よりお祈りいたします。

さて、ただ今、学部683名、大学院修士課程360名、大学院博士課程16名、の方々に、それぞれ学位記を授与致しました。本日ここに、卒業・修了された方々は、1059名であり、その内30名の留学生の方々がおいでであります。

昨日の静岡キャンパスでの卒業・修了をあわせると、学部1930名、大学院修士課程586名、大学院博士課程26名、専門職学位課程29名、の合計で、2571名の方々に学位記を授与致しました。

卒業生、修了生の皆様方、おめでとうございます。ここに、静岡大学教職員を代表して、お祝いを申し上げます。また、卒業生・修了生の今日のこの日を心待ちにしてこられた、ご家族・保護者の皆様方には、心よりお祝い申し上げます。おめでとうございます。

また、ご多忙にも関わらず、授与式にご臨席をたまわりました多くの方々に、厚く御礼を申し上げます。有難うございます。

さて、おめでたい席ですが、あえて大震災について少し述べさせていただきます。3月14日現在、死者15854人、行方不明者3155人、避難所や仮設住宅、公営住宅など故郷を離れて暮らす人々が、全国47都道府県に34万人もいます。亡くなった方や行方不明の方には家族や多くの友人がいて、何倍もの悲しみがあったこと、そして住み慣れた自宅を離れて暮らす人々を私たちは忘れてはなりません。

「安全」といわれた原発がもろくも崩れました。大学にいる私たち一人ひとりに、科学技術のあり方や学問のあり方が鋭く問われる日々が続いています。また、震災復興に科学技術や文化芸術を含むさまざまな学問がどのように貢献できるのかが今、問われています。

一方、宇宙探査機「はやぶさ」では、日本の科学技術の底堅さ、力強さを知ることができ、多くの人が感動しました。

科学技術は万能ではありません。「絶対、大丈夫」や「100%安全」はない、といっていいでしょう。「正解」など誰にもわからない時代です。だからこそ、一人ひとりが、自ら「問い」を立て、考え続けることこそが今、求められています。

でも、答えは一人では出せません。みんなと一緒に知恵を出し合うことが必要です。そして、同時に、前を向いて生きていくこと、できることから行動に移すことが求められています。

みなさんは、「ノーブレス・オブリージュ」という言葉をご存知ですか?フランス語ですが、広く世界中で使われています。広辞苑では「高い地位に伴う道徳的・精神的義務」とあります。

多くの人が大学に行く時代になっても、多額の税金で成り立っている国立大学法人を卒業したみなさんに、ぜひ覚えておいていただきたい言葉が、「ノーブレス・オブリージュ」です。私たちには「ノーブレス・オブリージュ」が求められていると思います。

一人で生きるのではなく、様々な人と手を携えて知識や知恵を出し合い、変化を恐れず、少しでも社会がよくなるように生活し、仕事をしていっていただきたいと願っています。

静岡大学はみなさんの出身校・母校であると同時に、こころの拠り所としての「故郷(ふるさと)」でもありたいと思っています。「故郷(ふるさと)」を思う気持ちで、これからもずっと静岡大学を想っていただけると、幸いです。

みなさん、一人ひとりの今後の活躍を期待しております。

これをもちまして、静岡大学長としての、平成23年度学位記授与式の告辞と致します。

平成24年3月22日
国立大学法人静岡大学長
伊東 幸宏

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