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ニュース学術院工学領域 平川和貴 准教授が新機構に基づく低侵襲がん光治療薬を目指した化合物を開発しました

2015.12.03

 静岡大学学術院工学領域 平川和貴・准教授が、低侵襲ながん治療・光線力学的療法への応用を目的とした新規化合物を開発しました。副作用がほとんどなく、低侵襲的にがんを治療できる光線力学的療法は、一部の早期がんを、障害を残さずに治療できる優れた治療法ですが、治療のメカニズムには、薬と光、そして酸素が必須であり、低酸素状態にある深部がんには効果が限定されていました。また、体内に残存した薬が光線過敏を引き越すため、治療後数週間暗室に入院しなければならないため、精神的な負担が問題でした。そこで、治療効果の向上と投薬量の低減を目的として、酸素に依存しないで作用する薬の開発を目指した研究を推進し、新規化合物の合成でその原理を証明していました。しかし、治療には長波長の可視光線(波長630ナノメートル以上)を吸収する性質が要求されますが、これまでは吸収波長が基準に達していませんでした。今回、この波長の問題を解決し、さらに高い治療効果を示す可能性がある化合物の開発に成功しました。実用化できれば、これまでよりも深部のがんにも高い効果が期待され、さらに薬の投与量を減らすことで、暗室での入院期間の短縮につながる可能性があります。本成果は、昨年5月に特許出願され、今年11月に公開となりました。

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