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ニュースFM.Hiゆうラジ!Radio魂内「静大スタイル」に本学第三期若手重点研究者、理学部 成川 礼講師が出演しました

2016.06.20

 FM.Hi「ゆうラジ!Radio魂(76.9MH)」内「静大スタイル」のコーナーは、本学の公認サークル団体「CUE-FM放送研究会」が司会を務める番組です。毎週木曜日夕方5時25分から5時40分にオンエアしていますが、私たちが学ぶ静岡大学の先生をより身近に!をコンセプトに第三期若手重点研究者に選定された教員に6月から各月で出演いただきます。
 今回のゲストは、理学部生物科学科 成川 礼(なりかわ れい)講師で、6月16日(木)に生出演いただきました。
成川講師の専門は、「光生物学」です。

プライベートの話でスタジオも笑いが


研究について熱く語る成川講師

●先生の趣味は何ですか。
 読漫画(2700冊程所蔵)将来漫画喫茶の開けそうな量です。邦画鑑賞(最近あまり観られていない)、ビールが大好きです。双子の育児(男の子と女の子です)。
毎日朝6時半に川崎から通勤しています。週末は、仕事をしていることもありますが、子どもたちと遊ぶことが楽しみです。

●最近注目している出来事・ニュースを教えてください。
 錦織圭の活躍、五輪エンブレム最初の選考時の審査員の一人である平野敬子さんのブログ

●この研究を行うようになったきっかけは何ですか。
 生物と環境との相互作用に興味がありましたが、化学物質,温度などの環境因子を正確に制御することは難しく、一方、光という環境因子はその強さ、色、照射時間、照射場所という4つのパラメーターで厳密に定義することができ、かつ制御できます。そのため、光合成生物と光の相互作用に着目して解析することで、詳細な機構が解明できると考えました。

●光と生物にはどのような関係があるのでしょうか。
 光合成生物の場合、光はエネルギー源ですので、僕らにとっての食料のようなものです。僕らに好き嫌いがあるように、彼らにも好みの光の色や強さがあります。そこで、今自分にどのような光が届いているかを感知するための光センサー(タンパク質でできています)を彼らは備えており、その光センサーが司令塔のような役割を担うことで、変動する光環境の下で効率良く光合成を行うために自分の体を変化させます。

●研究でシアノバクテリアを使用する利点は何ですか。
 シアノバクテリアは30億年程度前に、地球上で初めて酸素を発生する光合成を行った生物で、その後もずっと生き続け、多様な種に分化しています。その過程で、様々な光応答機構がそれぞれの種で構築されています。また、多くの種で形質転換等の遺伝子組換え技術が確立しています。さらに、シアノバクテリアは植物の葉緑体と起源を同一にしています。これらのことから、シアノバクテリアを研究対象とすることで、光合成生物の光応答機構の普遍性、多様性、進化などについて、俯瞰的に理解できると考えています。

●研究の結果によってはどういった活用(医療分野などでの)ができますか。
 シアノバクテリアの光応答の分子機構を詳細に理解し、その理解した分子システムを他の生物に導入することで、その生物を光で制御することが可能になります。このような研究はオプトジェネティクス(光遺伝学)と呼ばれ、最近、非常に注目されている研究分野です。私たちが発見した新規の光センサーは、既存の光センサーとは異なる特性を持っていますので、その特性をうまく利用することで、これまでには実現できなかった面白い活用法を提案できると考えています。

●現段階での一番大きな壁(障害)は何ですか。
 応用研究の場合、先行研究で既に開発されている現行のシステムの性能を精査し、現行のシステムでは実現できていない領域に特化して開発を進めています。実際には、求める性能を発揮するようなタンパク質の開発を試みているわけですが、タンパク質のどこを変えれば、求める性能を得られるか分かりませんので、闇雲に変えたり、ある仮説の下に「ここ掘れワンワン」といった感じで特定の場所を変えたり、試行錯誤を繰り返す毎日です。どのタイミングでブレイクスルーがあり、トンネルを抜けることができるのか分からず、また、壁(障害)がどれくらい大きいのかも分からないという状況です。ただし、そのような状況でも実験を続けていると、求める性能が得られなくとも、想定外の性能のものが得られて、それにより新たな研究・開発がスタートする場合もあるので、困難さを敢えて楽しみながら研究しています。

 成川先生は、楽しいトークの中で、研究と私生活をうまくこなされておられることがよくわかりました。
 なお、時間の都合でオンエアはできませんでしたが、静大生に対するエールとこんな人に静岡大学に入学していただいきたいことについても話していただきました。

 知的好奇心が旺盛で、きちんと学ぶために入学する学生さんが来て欲しいと思っています。特に理学部においては、短期的に実用化される応用的な研究にのみ目を向けるのではなく、教科書に書かれている内容の先の「書かれてないこと」に興味を持ち、自らそれを明らかにする意欲を持って欲しいです。また、日常生活には科学が溢れています。日々の生活の中に科学を見いだし、それを楽しめるような学生さんを期待しています。



<本番前の打合せの様子>   <生放送中のスタジオ>

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