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ニュース静岡大学が開発した静岡県内初の超小型衛星STARS-C愛称「はごろも」に決定
2016.11.09

国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」からの放出衛星として、本学工学部機械工学科の山極芳樹教授と能見公博教授の研究チームが開発した超小型衛星STARS-Cについては、去る6月8日に報道陣に公開しました。
この度、JAXAより、宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)を搭載したHⅡBロケット6号機(HⅡB・F6)が平成28年12月9日(金)日本時間22時26分頃(予定)に鹿児島の種子島宇宙センターから、打ち上げることが決定したことを受け、11月9日(火)浜松キャンパスにおいて、愛称を発表しました。
はじめに、佐古猛工学部長から、愛称「はごろも」が発表され、山極教授、能見教授がパネルにより報道陣に披露しました。
愛称の公募は、平成28年7月に行い、全国から150件のご応募をいただきました。
ご応募いただいた愛称は、工学部内に選考委員会を設置し、慎重に審査した結果、読み方が同じで漢字表記とローマ字表記の愛称をご応募いただきました方を含め、下記の4名の皆様からご応募いただいた「はごろも(ひらがな名)」に命名しました。後日、4名の方々には、本学より表彰状並びに記念品を贈呈します。
選考理由としては、①世界文化遺産「富士山」構成資産の三保の松原(静岡市)にある「羽衣の松」から、「はごろも」は、静岡、日本を想起させること。②羽衣(はごろも)をまとって天に昇る「天女の羽衣伝説」から、小型衛星STARS-Cが国際宇宙ステーションから宇宙空間に飛び立つ(放出される)様子がイメージとして重なること。③国際宇宙ステーションから放出されたSTARS-Cから伸びる特殊繊維ケーブル(100m)は、あたかも宇宙空間で羽衣(はごろも)を広げているような姿であること、などです。
続いて、山極教授からは、超小型衛星「はごろも」の概要説明、能見教授から、「はごろも」の今後のスケジュールとミッションについて説明があり、多くの報道陣からの質問に対して、山極教授から、「今回の実験は宇宙利用の可能性が大きく広げられ、将来の構想に役立てたい。」また、能見教授からは、「愛称「はごろも」に命名され、より責任の重要さを感じている。」との熱い想いが語られました。
なお、JAXAで開発された工学実験衛星ひてん(MUSES-A)の孫衛星の愛称も「はごろも」です。今回の命名にあたり、JAXAには「はごろも」を用いることを了解していただきました。ここに深く感謝します。
記
内河 裕信(うちかわ ひろのぶ)様 (神奈川県相模原市 在住)
河野 信希(こうの のぶき) 様(静岡県浜松市 在住)小学5年生
佐藤 隆男(さとう たかお) 様 (福岡県 在住)
長谷川 久美子(はせがわ くみこ) 様 (京都府木津川市 在住)
①「右から佐古工学部長、山極教授、能見教授」、②「愛称「はごろも」を発表する佐古学部長(写真右)」