FM.Hiゆうラジ!Radio魂内「静大スタイル」に本学第三期若手重点研究者出演企画 第10回目は、工学部 中野 貴之(なかの たかゆき)准教授が出演しました

2018/01/24
ニュース

 FM.Hi「ゆうラジ!Radio魂(76.9MH)」内の「静大スタイル」のコーナーは、本学の公認サークル団体「CUE-FM放送研究会」が司会を務め、毎週木曜日夕方5時23分から5時53分まで放送している番組です。この番組は、私たちが学ぶ静岡大学の先生をより身近に!をコンセプトに第3期若手重点研究者に選定された教員に隔月で出演いただいています。
 今回のゲストは、工学部 電子物質科学科 中野 貴之(なかの たかゆき)准教授で、1月18日(木)に生出演いただきました。
 中野先生の専門は「結晶工学」。滋賀県出身。趣味は、サッカー観戦でこれまでスペイン、ドイツ、イタリアで観戦経験があり、ミラノダービーやチャンピオンズリーグ等のビッグマッチからJリーグ・ジュビロ磐田の試合など幅広く観戦されています。
 今回は、先生の研究内容から学生時代の話など、日頃大学では、聞くことのない内容にもお話いただきました。

●先生の専攻を教えてください
半導体結晶成長です。電子機器のICなどとして利用されている半導体結晶の作製を行っています。高品質な結晶作製技術の開発といったマテリアルサイエンスを専門にしています。

●研究の内容を教えてください
III族窒化物半導体結晶を用いた新機能デバイスの開発です。
III族窒化物半導体はGaNやInNといった材料で、青色LEDの材料として有名になった材料です。ノーベル賞で話題になった材料で、非常に優れた特性を持っています。その一つが青色発光でLEDに利用されています。我々は更に開発を進めて、短波長レーザーや放射線検出器などへの利用など幅広く検討を行っています。

●先生の研究が達成されると、どのようなことが分かるようになりますか
ブルーレイの次にくる記録メディアの実現、量子コンピューターの実現、重金属機器の内部非破壊検査、次世代放射線医療への利用などです。材料開発なので、実現すれば範囲は非常に広いです。また、紫外LEDなどにも役に立ち、現在はパワーデバイスへの応用なども検討されていますし、電子機器関係への展開は色々と可能性が高いです。

●大学ではどのような内容の授業をされていますか
電子デバイスや量子エレクトロニクス、結晶工学です。半導体に関する授業を主に担当しています。

●先生の研究室の雰囲気や学生の様子を教えてください
材料の作製など、ひたすら実験する研究室だと思っています。実験をたくさんして、思うような結果が出なくても、考察して練り直し、繰り返し何度でもチャレンジしようという「勢い」が重要です。そして、所望の材料の作製を実現した時には大きな達成感を得ることができますよね。ただし、事故が起こらないよう、取り扱いに関してはしっかりと指導しています。

●高校生へのメッセージとして、静大にはどのような学生に来てもらいたいですか
やはり「勢い」のある学生です。あとは基礎的な学力は欲しいですね。

●先生の学生時代はどのような学生でしたか
それほど真面目な学生ではなかったかもしれませんが、座学よりも実験が好きだったので、大学3、4年の頃から真剣に実験に打ち込んだ記憶があります。

●一曲リクエストをお願いします
The 50 回転ズの『I can not be a good boy』をお願いします。

次回の放送は、平成30年3月15日(木)を予定しています。
どうぞ、お楽しみに!

結晶工学について説明する 中野貴之准教授

結晶工学について説明する
中野貴之准教授

収録の様子

収録の様子

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