2023年度「産業イノベーション人材育成プログラム・シンポジウム」を開催しました

2023/12/26
ニュース

11月21日、浜松キャンパス 佐鳴会館にて「2023年度(第六期)産業イノベーション人材育成プログラム・シンポジウム」を開催しました。
会場では、学生・教職員・企業関係者等49名、オンラインでは12名が参加しました。

大学院総合科学技術研究科(工学専攻/情報学専攻)は、世界のモノづくり拠点としての役割を担っている浜松地域の企業と連携して、2018年度から「産業イノベーション人材育成プログラム」をスタートさせました。
プログラムの一科目である「産業イノベーション創造演習」では、産業界における現実の課題を教育の場に展開し、情報工学、機械工学、電気電子工学等の異なる専門分野をもつ学生がプロジェクトチームを結成して、多面的なアプローチによる問題解決手法を学びます。
本年度は、スズキ株式会社、株式会社BANDAI SPIRITS、JA遠州夢咲から提供された課題の解決に取り組み、その成果をシンポジウムで発表しました。

日詰学長の挨拶の後、スズキ・イノベーション・センターの北川美沙氏と横井美乃里氏が、「〇〇なインドで働くということ-主体的ワークキャリアのすすめ-」と題して基調講演を行いました。
北川氏はインドから来日し、横井氏はインドからオンラインにて講演を行い、海外在住の両氏にコロナ禍により急速に発達したオンラインと対面のハイブリッドという本年度ならではの形による基調講演となりました。

次いで、同演習を履修した3チーム13名の学生達が、
「茶葉目視評価AIシステムの構築」
「自動運転時代の二輪車の交通安全~スマートヘルメットの開発~」
「遊べる!減らせる!知らせる!育成型ゴミ箱~世界を変える~」

について成果発表をし、活発な質疑応答が行われました。

各チームの発表では、実演を交えた発表も行われました。
質疑応答では、例えば、育成型ゴミ箱に興味を持たれた企業関係者の方からは、
「実用化にはあと何が足りないか」
「実用の際、浜松であればどれくらいのゴミ箱の数の配置を想定しているか」

といった実用に向けた質問もなされました。

各チームに支援いただいた企業関係者からの学生の取り組みに対する評価は全般的に高く、学生が企業の方々と協調性をもって取り組んでいる姿勢が見受けられました。
参加して様々な経験を得た学生からは、
「企業の方や他専攻の学生とものづくりをするのが初めての経験で、同じ課題に対しても人それぞれ考え方が異なり、新鮮味を感じながら活動が出来た」
「完成まで大変苦労したけれども大きな達成感を得ることが出来、将来仕事をしていくうえでも貴重な経験となった」

などの感想が寄せられました。

JP / EN