静岡大学 社会連携シーズ
日本列島における農耕の起源と展開
登呂遺跡を活用した初期農耕社会の実験考古学
日本列島における農耕の起源と展開
登呂遺跡を活用した初期農耕社会の実験考古学
キーワード
弥生時代、農耕、弥生土器、登呂遺跡、遺跡活用
研究内容
◆日本列島における農耕の起源と展開
人類史における農業の開始は、複雑で組織化された社会形成の起点となる大きな画期であったと考えられます。日本列島では弥生時代に大陸から稲作がもたらされることにより農業が形成されたと考えられてきました。しかし、近年では畑作などを含んだ複合的な農耕形成やその地域差が注目されています。弥生時代前後頃の遺跡の調査や資料の分析をとおして日本列島や静岡における農業とそれを基盤とする社会の形成過程について研究しています。
◆登呂遺跡を活用した初期農耕社会の実験考古学
静岡市登呂遺跡は、弥生時代のムラと水田が一体となって発見され、その農耕集落の姿が当時と同じように復元された特別史跡です。そこでは等身大で当時の農業の姿を再現することができます。当時使われた木製農具などを出土遺物に忠実に復元して使用しながら復元水田での栽培実験を行うこと(=実験考古学)を通して、初期農耕社会の実態について研究しています。
◆遺跡(文化遺産)の保存と活用
遺跡は正しく歴史を知るうえで欠くことのできない国民共有の財産です。登呂遺跡のように、復元整備された遺跡は、生の歴史を知る場として極めて高い価値を有していて、広く市民の皆さんに体験学習や生涯学習の機会を提供します。そのような遺跡の活用についても考えています。
社会連携に向けたアピールポイント
◆静岡県の重要遺跡調査事業や自治体史の編さんなどとかかわって古墳や遺跡の調査・研究を実施してきました。富士市浅間古墳、静岡市神明山1号墳、東伊豆町大川石丁場遺跡、荘館山古墳群、鬼岩寺中世墓地、花蔵城跡の測量・発掘調査など。一部は静岡大学受託研究として実施しました。
◆各自治体の文化財保護審議会委員、史跡整備の委員会委員、文化財保存活用地域計画に関わる懇話会、自治体史の編さん委員(藤枝市史)など地域の文化財の保存・活用に関わる組織の委員を務めて、助言等を行っています。静岡県文化財保護審議会委員、静岡市文化財保護審議会会長、静岡市文化財保存活用地域計画策定懇話会委員、富士宮市史跡大鹿窪遺跡整備委員会委員のほか、登呂遺跡再発掘調査指導委員、登呂博物館協議会会長なども務めました。
◆弥生・古墳時代の歴史や地域の歴史に関する公開講座や講演会等の講師を担当しています。
◆登呂遺跡を活用した研究プロジェクトを農学・地質学などの研究者とともに実施したり、全国の史跡公園と連携したプロジェクトを展開したりしています。こうした活動は登呂遺跡の文化遺産としての価値をさらに高めるとともに、現代社会の中での持続的価値観の創造や生涯学習の機会の創出などの活用をはかることを目標としています。一昨年から登呂農耕文化研究所を立ち上げました。
SDGs目標
年度
2026~
- 教員氏名
- 篠原和大
- フリガナ
- シノハラ/カズヒロ
- 所属
- 学術院人文社会科学領域
- 職名
- 教授
- 研究分野
-
- 人文・社会考古学