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静岡大学 社会連携シーズ

低侵襲ながん選択的光線治療薬の開発
貴金属ナノ粒子の自発的複合化

低侵襲ながん選択的光線治療薬の開発
貴金属ナノ粒子の自発的複合化

キーワード

光線力学的療法、がん治療、光殺菌、活性酸素、多元貴金属ナノ粒子

研究内容

◆低侵襲ながん選択的光線治療薬の開発
 がんの光線力学的療法(PDT)は、早期がんに対して、障害を残さずに完治できる特徴があります。我が国では、胃がん、食道がん、肺がん、子宮頸部がん、悪性脳腫瘍等で保険適用とされ、優れた効果が報告されています。簡便かつ低コストなことも重要な特徴です。PDTは、暗所で人体無害な薬剤(光増感剤)を投与し、内視鏡等による光照射で施術されます。従来法は酸素が必須でしたが、がん細胞内は低酸素です。そこで、酸素に依存しない電子移動型光増感剤を開発しました。現在、正常細胞とがん細胞を区別できる選択的な光増感剤を研究しています。

◆貴金属ナノ粒子の自発的複合化
 銀を核とし、表面を貴金属で覆ったナノ粒子の自発的形成現象を発見しました。現在、そのメカニズムを研究しています。この現象を利用すると、希少貴金属を比較的安価な銀で簡便に「かさ増し」できます。複合化で触媒活性も向上し、希少貴金属の使用量を大幅に削減できます。

社会連携に向けたアピールポイント

◆低侵襲ながん選択的光線治療薬の開発
 このテーマは、医薬品の開発であり、実用化のためには医学部や製薬メーカーとの連携が必要となります。現在、浜松医科大学との共同研究を推進しています。実用化の道筋はまだ立っていませんが、関心をもって頂いた製薬メーカーと情報交換を行っています。また、光増感剤に適した光源や内視鏡を開発する必要があり、医療機器メーカーとの連携も必要になります。

◆貴金属ナノ粒子の自発的複合化
 白金やロジウム、パラジウム等で構成される貴金属ナノ粒子は、一般に触媒や電子材料等へ応用可能です。開発するナノ粒子は、白金をはじめとした希少貴金属の大幅な使用量削減につながり、幅広い用途が期待できます。例として自動車に用いる触媒等への利用が想定されます。

SDGs目標

年度

2026~

教員氏名
平川和貴
フリガナ
ヒラカワ/カズタカ
所属
学術院工学領域
職名
教授
研究分野
  • ナノテク・材料生物分子化学
  • ナノテク・材料ナノ材料科学
e-mail
HP
https://tdb.shizuoka.ac.jp/RDB/public/Default2.aspx?id=10357