事業概要

 静岡大学のテニュアトラック普及・定着事業では、「アジア研究」、「極限画像科学」、「ナノバイオ科学」、「グリーン科学技術」を重点的な研究分野に取り上げ、世界的な研究拠点形成を目指して積極的な研究活動を推進します。さらに、環境・エネルギー、健康、農産物等の食の安全、医療・福祉、安全・安心、危機管理を新たな課題に加え、重点4 分野の研究成果の上に分野の壁を越えた「新研究領域」を拓いて、今後直面する複雑で難解な社会を生き抜くための研究の推進を図ります。このため「超領域研究推進本部」を設置し、①多様な学術基盤の連携・融合による研究成果の格段の向上、②分野の壁を越えた新たな研究領域の開拓、③多様な分野で国際的に通用する研究人材の育成、④外部資金獲得の取り組み等の推進等、の多面的な支援を行うとともに、約180 名の教員が参加する「超領域研究会」を組織して研究交流を図ります。重点4 研究分野では、①アジア研究:東アジアの中規模都市における社会的質の比較評価による課題の発見と解決、②極限画像科学:時空間および波長軸での極限観察手段の提供による科学技術発展への貢献、③ナノバイオ科学:高齢化・少子化社会を支える「生命」と「光・電子」の分野横断的融合研究、④グリーン科学技術:25%のCO2削減・低炭素循環社会の実現を見据えた多様な分野の横断的融合研究に関する研究を推進します。

 かかる研究分野並びにその関連分野の教育研究の高度化と活性化を図るために、意欲的で能力の高いテニュアトラック教員を、国内外の若手研究者から広く国際公募を実施して採用します。採用後は自立した研究環境の基で自立と活躍の機会を与え、独創的な発想に基づく国際水準の研究活動を通して研究能力の向上を図ります。また、テニュアトラック教員の出産・育児・介護のライフイベントに伴う任期延長を実施いたします。さらに、リーダーシップやマネジメント能力を高めるトレーニングにより将来のリーダー的な人材を養成します。テニュアトラック期間を通して厳格な評価を行い、国際的に通用する能力と意欲のあふれる真に優秀な若手研究者を育成し、本学の重点研究領域における研究水準の向上と優秀な若手研究者を育成し、本学の重点研究領域における研究水準の向上と重点分野の国際的研究拠点の形成に努めます。