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TEL. 054-238-4926

〒422-8529 静岡県静岡市駿河区大谷836

静岡大学 静岡共同利用機器センター ゲノム機能解析部
 Functional Genomics Section, Shizuoka Instrumental Analysis Center

HPLC(島津:イナート型高速液体クロマトグラフィーシステム)

設置場所:遺伝子実験施設 4階 大型機器室2
機器類利用料(半期):1,500円(学内

 HPLCとは、高速液体クロマトグラフィー(High pressure あるいは performance liquid chromatography)の略称で、生理活性物質やタンパク質、ペプチド、DNAなどの生体分子が一定の条件下でカラムに吸着する性質を利用して分画する手法である。シリカゲル、合成ポリマー樹脂の担体(粒子系3~30mm)を耐圧性のカラムに充填し、高流速で分離を行う。担体粒子の間隙が小さいため、拡散効果が低く、また溶質分子(移動層)と担体粒子(固定層)の相互作用が密であるため、分離能が高い。高度な分離と高スピードが得られるが、試料の処理能力(一度に分離できる量)は低いので、大量の試料の分離にはFPLCの方が向いている。
 本機は各ユニットの部材および配管にPEEK樹脂を使用したイナート型であるため、生理活性物質の活性保持および酸、塩基、高塩溶液に対する耐性を有している。送液ポンプ2台、マニュアルインジェクタ、カラムオーブン、システムコントローラ、UV-VIS検出器、クロマトパック、脱気ユニットから構成されたシステムとなっており、さまざまなアプリケーションに対応可能である。



【仕様】
 検出器SPD-10AVi
  波長範囲:UV 190~370nm、VIS 371~900nm
  2波長同時モニタ:190~370nm、371~700nm、701~900nmの内の任意の2波長で可
 送液ポンプLC-10Ai
  定流量送液:流量設定範囲 0.001~5mL/min、5.001~9.999mL/min
  定圧力送液:圧力設定範囲 10~280kgf/cm2(1kgf/cm2ステップ)

【使用上の注意】
・使用後は20%メタノールを十分流し、装置内の流路を満たしておく。
・分析の溶媒にトリフルオロ酢酸などの強酸やアルカリが含まれるものを使用した場合、
 pH試験紙でpHを確認して十分置換されたことを確認する。
・サンプルループ中にも酸・アルカリ・塩が残らないように十分な洗浄を行う。
・ポンプの乾燥を防ぐため、ボトル中に十分量(少なくとも300ml以上)のメタノールが
 残った状態にしておき、できる限り蒸発を防ぐ。
・廃液は設置してあるポリタンクに入れる。使用後は、タンクの蓋を確実に閉める。
・使用した溶液とおおまかな使用量を、利用簿に必ず記録する。


国立大学法人 静岡大学
遺伝子実験棟
Gene Research laboratory of Shizuoka University

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836 Ohya, Suruga-ku, Shizuoka 422-8529, Japan

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