「都市社会におけるビール文化」人文社会科学部教員によるウェビナー開催のお知らせ
ビールの起源は紀元前1万年に遡ります。主原料がどこでも手に入ることから、ほぼ全ての国に何らかのビール造りの伝統があり、世界中で愛飲されています。ビールは、水の安全性が確保できなかった時代に、安全に水分を摂取することを可能としていたため、前近代ヨーロッパを典型とし、歴史貫通的に地域社会の文化形成に多大な役割を果たしてきました。また、交易を通じて国や地域を移動し、グローバルな領域において展開していきました。
このウェビナーでは、目に見えない酵母とビールの仕組み、中世カスティーリャ王国のグルートビール、国民1人あたりのビールの消費量が世界一のチェコ、フランスそしてバラエティに富んだベルギーのビールやイギリスのエールといったヨーロッパのビール文化を紹介し、またビールをめぐる複雑な法のメカニズムについて理解します。最後に、静岡大学の協定校であるスロバキアのコメニウス大学に留学中の学生から、グルートビールの秘密のレシピを紹介するとともに、スロバキアのビール醸造所についてリポートしてもらいます。
多くの方のご参加をお待ちしています。