学長候補者の決定にかかる記者会見を開催
日詰一幸学長の任期満了(令和7年3月31日まで)に伴う学長候補者として、学長選考・監察会議が令和6年10月28日(月)に日詰一幸氏を選出しました。このことを受けて、10月31日(木)に静岡大学で記者会見を開催しました。
最初に、学長選考・監察会議議長の大石裕氏(慶應義塾大学名誉教授)から、選考の経緯について説明があった後、日詰学長候補者が抱負等を述べました。
日詰学長候補者は、「これまで総合大学として培ってきた教育研究成果を一層充実・発展させ、現状を変革して強い大学を築き上げること、つまり、教職員が一丸となって力を合わせ世界水準の大学をつくること、それが私の目指す静岡大学の姿。」と述べ、静岡大学を地区ごとに分割することなく、総合大学としての機能強化や魅力を最大化するための取組に尽力することを表明しました。
そのためには、現在膠着状態にある浜松医科大学との法人統合・大学再編の議論に区切りをつけることに取り組まなければならないとし、「合意書については今年度内を目途にリセットし、静岡大学の一体感のある大学運営及び機能強化に向けた体制等を再構築し、浜松医科大学を含む県内外の高等教育機関等との連携促進による大学機能の強化・拡充を進めて行きます。」「今後は明確なビジョンのもと、教育・研究両面での発展を目指し、これまでの対話と熟慮から『攻めの改革』にシフトチェンジしていきたい。」と考えを述べ、以下の8つの取組みを通じて、「静岡大学未来創成ビジョンの中に謳う9つの目標を静岡大学が実現すべき9つの目標と言い換え、この目標の実現を目指す。」と述べました。
取組1 世界を先導する研究拠点の構築
取組2 研究力を高める体制の強化
取組3 「総合知」と「専門知」を有機的に結合させる教育体制の構築
取組4 静岡大学のグローバル化の一層の推進
取組5 財務・経営基盤強化ならびに管理運営効率化
取組6 教職員の働きやすい環境整備ならびにダイバーシティの推進
取組7 社会連携・地域貢献・地域で活躍できる人材育成
取組8 高等教育機関等との連携強化
最後に、日詰学長候補者は、「静岡大学はこれからも『自由啓発・未来創成』という基本理念を継承・発展させるとともに、多様性、柔軟性、創造性を重視した大学運営・経営を心掛け、未来を切り拓く教育研究を進めるために、一体感を損なうことなく、力強く前進していきたい」と抱負を述べました。
なお、任期は令和7年4月1日から令和11年3月31日までの4年間です。
令和7年4月1日に文部科学大臣から任命される予定です。