東部サテライトミニミュージアム開設記念特別展「狩野川研究プロジェクト」を開催しています
静岡大学東部サテライトは、設置5周年を記念して、同サテライトにおける研究成果や活動実績をわかりやすい形で公開することを目的に、令和7年7月にミニミュージアムを開設しました。
同サテライトは伊豆半島の中央部にある伊豆市狩野川のほとりに令和2年7月に設置されて以来、学びの場、協働のパートナーを見つける場、仲間に出会う場など、「場」としての機能を果たすために様々な取組を行っています。
ミニミュージアムの第1回目の企画展は、今年は狩野川放水路が完成して60周年を迎えることから、静岡大と国土交通省中部地方整備局沼津河川国道事務所が連携し進めてきた「静岡大学狩野川プロジェクト」を中心に、生物多様性の観点から生態系保全に配慮した放水路の運用やあり方への理解を深める機会となるよう、開設記念特別展「狩野川研究プロジェクト」として12月25日まで開催します。
ミニミュージアムの公開にあたり、7月11日に特別講義が行われ、静岡大未来社会デザイン機構長の塩尻 信義理事(教育・附属学校園担当)の挨拶の後、同機構東部サテライト専任教員の内山 智尋准教授からミュージアム構想の紹介、続いて、静岡大理学部の塚越 哲教授、同大の加藤 憲二名誉教授、NPO法人カケルバイク理事長の小野 剣人氏、IzuSikaHunterの梅原 朋也氏により、狩野川台風のもたらした被害、放水路の歴史や果たしてきた役割、生態系へ及ぼす影響や課題などの講義が行われました。
特別講義には26名の参加があり、参加者からは「狩野川放水路の模型や実験の動画が興味深かった」などの感想が寄せられ、盛会のうちに終了しました。
ミニミュージアムは企画展の開催に加え、子供たちや地域住民が気軽に立ち寄り交流する場としての機能も併せ持つこととしており、同サテライトにおける教育、研究、産学連携の取組・協働が一層活発化することが期待されます。