【理学部/放射科学教育研究推進センター】 大矢恭久准教授が核融合炉について解説しました ~サイエンスカフェ in 静岡~

2025/07/25
ニュース

静岡大学理学部は、「サイエンスカフェ in 静岡」を7月24日に静岡市産学交流センター(静岡市葵区)で開催しました。
今回の講師は、理学部附属放射科学教育研究推進センターの大矢 恭久 准教授(エネルギー化学)で、テーマは『核融合炉の壁があつい』。

近年「フュージョンエネルギー」と呼ばれ、実用化が期待されている核融合発電。
大矢准教授は、核融合のしくみのほか、核融合点火に必要な1億度を超えるプラズマを閉じ込める壁の材料や、燃料となる重水素とトリチウムの物性などについて解説しました。
また、日本・欧州連合(EU)・米国・ロシア・韓国・中国・インドの 7 極(33 ヶ国)が参画して、フランスで人類初の核融合実験炉の建設(ITER 計画)が進んでいることが紹介されました。

会場には暑い中、約60名の市民の方々が来場し、提供されたコーヒーを飲みながら、核融合に関する最新の研究や課題などについて熱心に聴講していました。
学校が夏休みということで、親子での参加者も何組かみられ、富士宮市から母親と一緒に来場した高校生は、
核分裂に興味があり、今回サイエンスカフェに初めて参加した。核融合のことは知識が無かったので、大変勉強になった
と、気持ちが高ぶっている様子で話していました。

「サイエンスカフェ in 静岡」は、2006 年からスタート。
静岡大学教員が、基礎科学における最先端の研究についてわかりやすく説明し、市民の方に “カフェ” のような気楽な雰囲気で聞いていただくもので、毎回好評を得ています。
今回でシーズン40は終了しますが、9月から次のシーズン(シーズン41:2025年9月~2026年1月、計5話)が始まる予定です。

 核融合炉の解説をする大矢准教授

核融合炉の解説をする大矢准教授

 多くの来場者が熱心に耳を傾けた

多くの来場者が熱心に耳を傾けた

JP / EN