【工学部】宮﨑さおり准教授 がS-wave『Sunday Nature』(8/17)に出演しました

2025/08/28
メディア

エフエムしみず静岡(S-Wave)『Sunday Nature』「Turn;Green」コーナー(午前8時頃~)には、毎週第3日曜日に静岡大学の研究者が出演し、パーソナリティのしなっちさんと、最新の研究等について楽しくお話しています。
8月17日(日)は、工学部宮﨑 さおり 准教授 が出演。
研究テーマ「環境ストレス応答と植物の生殖」のほか、研究の魅力についてお話ししました。

■幅広い研究ができる「工学部 化学バイオ工学科」

工学部の中でも、化学とバイオ、両方にまたがる研究をしている学科で、環境調和型の高機能物質やシステムなどの開発、生物工学を融合させた「生物からのものづくり技術」に関する教育を行っています。多様な手法で、多岐にわたる研究をしている研究者が集まっています。自分自身も興味のある研究分野をかなり広げることができると感じています。

■ 研究テーマは環境ストレス応答と「植物の生殖」の関わり

植物を対象に、「環境ストレス応答」と「生殖」の関わりをテーマに研究を行っています。「植物の生殖」とは、植物が実や種をつけることを指します。「環境ストレス応答」とは、環境から受けるストレスへの生物の反応のことで、生物学的ストレス(病原体など)と非生物学的ストレス(暑さ、乾燥、強い光など)があります。

具体的には、植物が水不足などのストレスにどう対応するかを研究しています。暑く乾燥しているような環境でも作物が実る植物を作ることが目標です。環境変動に恒常性をもたらす遺伝子の変化に関する研究にも取り組んでおり、具体的な解決策を模索しているところです。


■「活性酸素」と環境ストレス応答の関係

活性酸素」は環境ストレス応答の重要な要素です。反応性が高い酸素で、人間も激しい運動をすると体内に溜まり、植物も強い光や乾燥を受けると溜まります。活性酸素は常に悪いわけではなく、一定量は必要であり、生体内でコントロールされています。

環境ストレスに応答する際、活性酸素の恒常性の維持が重要な指標になると考えており、これを検出する系の確立に取り組んでいます。


■ 活性酸素の「酸化還元」をコントロール

現在は農地の浸透圧を変えて植物の水吸収を促進する方法が効果的とされていますが、私は活性酸素の「酸化還元」をコントロールする方法に可能性を見ています。例えば、還元剤を散布することで花や種の形成を促進でき、環境変化に対応しながら農業生産性を維持できる可能性があります。

多くの情報が集まっているものの、それを応用していくのは難しい現状ですが、仮説を立ててそれを地道に立証していくことが重要ですね。

■ 工学分野での女性研究者の活躍と研究の魅力

工学分野全体では女性研究者は少ないものの、生物学や細胞生物学などの分野での男女比はほぼ半々です。

研究者の魅力は、自分が思いついた新しい発見が世界の常識になりうる可能性があること。
研究には大変な面もありますが、発見や問題解決の喜びは根源的なものだと考えています。仮説が証明されたときだけでなく、新しいアイデアを思いついただけでも嬉しさを感じるし、高校生の皆さんなど若い世代にも研究の道を目指してほしいですね。

楽しい環境・エコ・自然科学の入門!
S-Wave『Sunday Nature』(日曜朝7:30~9:00)放送中!

静岡大学の研究者は、第3日曜日 朝8:00~出演!
次回の静岡大学の研究者の出演は、9月21日(日)です。

■ 出演番組: エフエムしみず静岡(S-Wave)『Sunday Nature』(毎週日曜 朝7:30~9:00)



放送はサイマルラジオで全国どこからでもお聴きいただけます。(同時放送のみ、アーカイブはございません)


ぜひお聞きください。

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