【理学部/放射科学教育研究推進センター】 「放射化学実習(放射線管理実習)」を本学と浜岡原子力発電所で実施しました

2025/09/11
研究

理学部附属放射科学教育研究推進センターでは、9月3日(水)~7日(日)に、放射化学実習(放射線管理実習)を実施しました。

この実習は、文部科学省が行う「国際原子力人材育成イニシアティブ事業」※1の一環として行われ、放射能・放射線の取扱技術を、実習を通じて習得するもので、本学と北海道大学原子力安全先端研究・教育センター、中部電力浜岡原子力発電所が協働して、毎年前期と後期の2回、実施しています。

今回(前期)の受講者は、本学や茨城大学のほか、私立大学や高専の学生、合わせて27名。前半3日間は、本学で当センター・理学部教員による講義や、放射科学実験棟での放射線測定等の実習が行われました。続く後半2日間は、当センター近田拓未准教授と北海道大学の中島宏特任教授らが引率し、中部電力浜岡原子力発電所(御前崎市)を訪問、放射線管理や緊急時のモニタリング測定等について、同発電所技術者の方による講義や実習が行われました。

なお、本実習を受講し、提出するレポートが合格した場合は、本学理学部化学科の専門選択科目「放射線管理実習」として単位認定(1単位)されます。

また、参加した茨城大学理学部の学生4名は、「5大学理学部単位互換制度」※2により、同様に同科目の単位取得が可能となっています。
次回(後期)の実習は、10月に行われ、本学ほか2大学から計26名の受講が予定されています。

※1「文科省国際原子力人材育成イニシアティブ事業」
原子力分野の人材育成機能の維持・充実を図るべく、大学、研究機関、産業界等が組織的に連携することが重要とされ、令和3年に「未来社会に向けた先進的原子力教育コンソーシアム(ANEC)」が設立されました。静岡大学はこの参画機関(国立大学の参画は17大学)であり、原子力教育拠点として様々な事業に取り組んでいます。

※2「5大学理学部単位互換制度」
静岡大学、埼玉大学、富山大学、信州大学及び茨城大学の理学部の学生交流と教育内容の充実を図ることを目的として、平成21(2009)年3月に協定書が締結されました。各大学の特色ある授業を単位互換授業として開講し、「放射線管理実習」は、本学が開講する対象授業科目の一つです。

 本学理学部内での講義

本学理学部内での講義

 本学RI実験棟内での実習

本学RI実験棟内での実習

 浜岡原子力発電所での講義・ 実習

浜岡原子力発電所での講義・ 実習

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