国立大学法人静岡大学の平成29年度に係る業務の実績に関する評価結果について

2018/11/20
ニュース

国立大学法人静岡大学
学長 石井 潔

国立大学法人静岡大学の平成29年度に係る業務の実績に関する評価結果について
 平成30年11月20日に国立大学法人評価委員会委員長から「国立大学法人静岡大学の平成29年度に係る業務の実績に関する評価結果について」の通知がありました。評価結果は、【全体評価】及び【項目別評価】により構成され、それぞれの概略は下記の通りです。

【全体評価】
 静岡大学は、「自由啓発・未来創成」の理念に基づく質の高い教育、創造的な研究及び未来を担う人材の育成を通して、人類の平和と幸福及び諸科学の発展に貢献し、地域社会とともに発展することを目指しています。第3期中期目標期間においては、理工系イノベーションや地域の諸課題に取り組むことができる人材の育成、主体的・能動的学習の推進、世界レベルの研究の推進と世界的研究拠点の形成、地域社会との協働及び大学の国際化等を基本的な目標としております。全体評価では、この目標達成に向けて「学長のリーダーシップの下、地域創造教育センターを設置し、地域づくり副専攻を開始するなど、「法人の基本的な目標」に沿って計画的に取り組んでいることが認められる。」とされています。
 また、全体評価のなかでは、[戦略性が高く意欲的な目標・計画の取組状況]として、以下2点の進捗状況が法人の機能強化に向けて積極的に取り組んでいるものとして記載されました。
 ○「地域社会の繁栄に貢献する地域人材育成と地域課題研究の推進」に関する取組
 ○「光応用工学分野をはじめとする重点研究3分野の世界的研究・教育拠点の形成」に関する取組

【項目別評価】
Ⅰ.業務運営・財務内容等の状況
 (1)業務運営の改善及び効率化に関する目標(計画数15)
 (2)財務内容の改善に関する目標(計画数4)
 (3)自己点検・評価及び当該状況に係る情報の提供に関する目標(計画数6)
 (4)その他業務運営に関する重要目標(計画数7)
 上記の目標のうち(1)については、15 事項中14 事項が「年度計画を十分に実施している」と認められましたが、1事項(テニュアトラック制度)について「年度計画を十分には実施していない」とされたことを受け、目標の評定は「おおむね順調」とされました。(2)~(4)の目標については、各計画の事項に対して全て「年度計画を十分に実施している」と認められており、目標の評定についても、「中期計画の達成に向けて順調に進んでいる」とされております。

Ⅱ.教育研究等の質の向上の状況
 平成29 年度の実績のうち、特に下記の2点が「注目される」ものとして評価されました。
 ○アジアブリッジプログラム(ABP)事業によるグローバル人材の育成
 ○山岳科学教育プログラムの導入による地域特性を活かした専門家の育成

 以上のことから、第3期中期目標期間(平成28~33 年度)の2年目である平成29年度の業務については、本学が自ら定めた中期計画の達成に向けて順調、またはおおむね順調に取り組んでいると評価されました。

 平成30年度は、課題とされたテニュアトラック制度※について、速やかに改善に努めるとともに、引き続き、
 〇学際教育及び教育の国際化の推進、理工系人材・地域の求める人材・グローバル人材の育成、教育の内部質保証の推進
 〇重点研究分野の組織的展開など学術文化の向上に寄与する研究の推進と成果の社会への還元
 〇地域における知の拠点としての地域との協働
 〇多文化が共生するグローバルキャンパスの実現
など、更に教育・研究力を高め、引き続き第3期に掲げている
目標 (http://www.shizuoka.ac.jp/outline/info/kokai/pdf/H30/201804_3rd_target.pdf)
計画 (http://www.shizuoka.ac.jp/outline/info/kokai/pdf/H30/201804_3rd_plan.pdf)
を着実に達成することを目指します。
 本学が掲げる “自由啓発・未来創成”の理念の下、地域社会とともに発展していきたいと考えておりますので、一層のご理解ご支援をよろしくお願い申し上げます。

 なお、国立大学法人評価委員会の「平成29 年度に係る業務実績の評価結果」(全文)は、文部科学省のWeb ページに公開されています。http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/detail/1410629.htm

※ テニュアトラック制度とは、5年任期を付して教員を雇用し、審査に合格した場合に、任期なしの教員身分を付与する制度。

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