国境なき医師団で活躍する卒業生の講演会を行いました

2019/06/03
ニュース

 静岡大学国際連携推進機構は、学生の海外派遣推進活動の一環として、2019年5月23日(木)の午後に、人文学部卒業生による講演「国境なき医師団からハーバード大学院へ~静岡大学の後輩に伝えたいこと~」を開催しました。学生を中心に約30名が参加しました。
 講演者の村田慎二郎氏は静岡大学人文学部経済学科の卒業生で、2005年に国境なき医師団に参加し、2012年に日本人初の活動責任者となり、シリアや南スーダン、イエメン等、数々の現場で医療人道援助活動を指揮・統括にあたり、これまでに最前線の現場で計118ヶ月間の活動をされています。
 講演では後輩に向けて、学生時代にどのような考えで就職活動をし将来の道を模索したか、国境なき医師団での活動に入るためにどのような準備、努力をしたかについてお話しされました。また、世界の紛争地における医師団の活動、そこで働く人に求められる思考・能力について、活動体験を元に説明をされました。さらに、日本に生まれた人たちが夢や野望を描き、目標に近づくために行動を起こしていくこと、確率よりも可能性を信じて努力することの大切さを力説されました。
 村田氏は、国境なき医師団が近年直面している医療機関への空爆:Attacks on Medical Careという課題に取り組むため、ジョン・F・ケネディ・フェローシップから授業料全額免除の奨学金を獲得し、2019年の秋からハーバード・ケネディスクール行政修士課程(Master of Public administration)に進学予定です。

JP / EN