静岡大学が開発した超小型衛星STARS-ECを初公開

2020/10/01
ニュース

 静岡大学は、9月25日、工学部で開発した超小型衛星STARS-EC(責任者・能見公博教授)のフライトモデルを公開しました。
 今回公開したSTARS-ECは三基のCubeSat(一辺10cmの立方体衛星)が直列に並ぶ超小型衛星として打ち上げ、地球周回軌道上で両端の衛星からテザーを伸展し、約22mのエレベーターを構築します。真ん中の衛星がテザー上を移動することで、エレベーターの昇降実験を計画しています。本宇宙実験により、宇宙エレベーター、宇宙デブリ除去へと繋がる技術の獲得を目指します。
 会見では、能見教授から、超小型衛星STARS-ECの概要とミッションについて説明があり、「静岡大学ではこれまでに3機の衛星を宇宙に打ち上げているが、宇宙空間でのエレベーターの実験はまだ成功していない。これまでの衛星の技術を総合して、今回、宇宙空間でエレベーターの形にして、ぜひ成功させたい。」とミッションの成功に向けて決意が語られました。

▲STARS-EC イメージ画像

▲STARS-EC イメージ画像

【左より】
・超小型衛星STARS-ECの機体を公開する川田善正工学部長(左)と能見教授(右)
・STARS-ECのプロジェクトを説明する能見教授
・STARS-ECの開発に協力した静岡大学発ベンチャーSTARS Space Service(株)の雪下真希子取締役(左)と
 松尾講輝プロジェクトマネージャー(右)と能見教授(中央)

JP / EN