「2020産業イノベーション人材育成プログラム・シンポジウム」を開催

2020/11/25
ニュース

 11月17日(火)オンラインで「2020年度(第三期)産業イノベーション人材育成プログラム・シンポジウム」を開催し、学生、教職員、企業関係者等70名が参加しました。
 総合科学技術研究科では、世界のモノづくり拠点としての役割を担っている浜松地域の企業と連携して、2018年度から工学専攻と情報学専攻において、「産業イノベーション人材育成プログラム」をスタートしています。そのプログラムの一科目である「産業イノベーション創造演習」は、産業界における現実の課題を教育の場に展開し、情報工学、機械工学、電気電子工学等の異なる専門分野をもつ学生がプロジェクトチームを結成して、多面的なアプローチによる問題解決手法を学ぶ、特色ある授業です。
 本年度は、スズキ、ヤマハ発動機、ソミック石川、理研軽金属工業等の企業から提供された課題の解決に取り組み、その成果をシンポジウムで発表しました。

 シンポジウムでは、石井学長の挨拶の後、関ものづくり研究所長 関 伸一 氏が、「多様性時代における産業イノベーション」と題して基調講演を行いました。
 続いて、同演習を履修した4チーム16名の学生達から、成果発表があり、活発な質疑応答が行われました。

【発表テーマ】
・Oリング1個取り出し装置の検討
・バイク走行と乗車によるストレスの関係性の考察
・自動運転時代の二輪車の交通安全を実現するシステムの提案
・ヘルムホルツ共鳴機能を有するアルミ材の用途開発

 各チームを支援された企業関係者から、「企業における課題を先入観のない学生に取り組んでもらえて良かった」、「企業において、今回の学生より出されたアイデアをたたき台にして検討を続けていきたい」等の感想とともに学生達のコロナ禍での研究活動に対するねぎらいの言葉をいただきました。
 また、発表した学生達からは、「実際に企業の方と連絡を取りながらデータを取り、発表できる段階までできたことは非常に良い経験だった」、「企業の方から日頃の研究では考えることのない社会実装をするときの考えなどを学ぶことができた」、「別の専門性を持った学生とプロジェクトを行ったことで、異なるグループワークの進め方や考え方を知ることができ勉強になった」、「日本語が不自由で、自分の伝えたいことがうまく伝わらず、十分に貢献できていないと感じることもあったが、辛抱強く接してくれたチームメイト、貴重なアドバイスをいただいた先生方、企業の皆さんに感謝しています(留学生)」等の感想がありました。

 異なる専門分野をもつ学生がプロジェクトチームを結成し、企業からの支援を受けて、多面的なアプローチによる問題解決手法を学ぶ、素晴らしい機会となりました。

【写真:左より】
・オンラインで行われたシンポジウム
・PCの前で発表する学生達
・静岡新聞(11/19付)に掲載されました

JP / EN