超小型衛星『STARS-Me2』愛称「蓬莱/ほうらい」に決定
静岡大学が開発中の超小型衛星STARS-Me2の愛称が「蓬莱/ほうらい」に決定しました。
愛称は、令和2年11月から令和3年1月にかけて公募を行い、静岡県内の小学校から高校生までの児童生徒から76件の応募があり、教育学部トップガン室内の選考委員会で選考した結果、「蓬莱/ほうらい」に決定しました。
愛称を考案したのは、掛川市立北中学校3年の溝口蘭々さん、3月25日に表彰式を行い、表彰状と記念品を贈呈しました。
超小型衛星STARS-Me2 (実施責任者:静岡大学工学部 教授 能見公博)
愛称: 蓬莱/ほうらい
【愛称考案者】
掛川市立北中学校3年生 溝口蘭々 さん
【愛称を考えた理由】
静岡県には、大井川に架けられた「蓬莱橋」という橋があります。蓬莱橋は世界一長い木造歩道橋として有名です。そんな897.4mの長い木橋にかけて、厄なしの長生き橋ともいわれています。STARS-Me2に、長い間地球と宇宙をつなぐ架け橋として活躍してほしいと考え、この名前にしました。
【選考理由】
小学校、中学校、高校、大学、教育委員会より計7名の審査員が「宇宙・人工衛星への夢・希望」をキーワードに選考を行いました。
①静岡県、大井川に架けられた世界一長い木橋「蓬莱橋」から命名。
②厄なしの長生き橋ともいわれている事に触れ、STARS-Me2に、長い間地球と宇宙をつなぐ架け橋として活躍してほしいと願い静岡・宇宙・人工衛星への熱い思いを感じる素晴らしい愛称。
③STARS-Me2のミッションである、超小型衛星からのテザー上を超小型移動ロボットが行き来すること、「蓬莱/ほうらい」と衛星が非常にイメージしやすい。
④愛称選考審査員からも「応募作品の『蓬莱』は、中学校で学習する古典文学『竹取物語』にも登場します。『蓬莱』には、時間や空間を超えた壮大な世界が感じられます。応募してくださった皆さんが持つ夢や希望、好奇心も、無限であって欲しく思います。」
【STARS-Me2】
STARS-Me2はSTARS-Meの後継機であり、ミッションは、 1U CubeSat(10cm立法超小型衛星)のユニットからのテープテザー伸展、テザー上を超小型移動ロボットが移動、 することです。 テザー長は 3.5m 程度、移動ロボットはCubeSatより一回り小さく、 宇宙エレベーターの小規模実験として基礎技術を習得、また宇宙デブリ対策へと応用していきます。 宇宙デブリ対策としては特許出願をしており、国際特許出願の準備中です。なお、STARS-Me2は地域企業の協力を得て開発していきます。
【写真:左より】
・STARS-Me2(愛称:蓬莱/ほうらい)
・大井川に架けられた「蓬莱橋」
・静岡新聞(2021年3月26日付 朝刊26頁)に掲載されました