「令和3年度第2回大学改革に関する外部有識者講演会」を開催しました

2022/02/14
ニュース

 令和4年2月2日、東京大学名誉教授・学校法人トヨタ学園フェローの榊裕之氏を講師にお迎えし、「令和3年度第2回大学改革に関する外部有識者講演会」を、オンラインにて開催しました。
 本講演会は、これからの国立大学が地域社会や国際社会に対して果たすべき役割を教職員で共有し、「知と人材の集積拠点」としての機能を最大限発揮していくための意識改革を図ることを目的として、大学運営に関する深い見識を持つ方をお招きして開催しているものです。
 新型コロナウイルス感染症の再拡大により、残念ながらオンラインでの開催となりましたが、Zoomウェビナーにて、静岡大学と浜松医科大学から計100名以上の教職員が聴講しました。また、当日参加できなかった教職員のために、講演会の模様を動画で限定公開しました。
 日詰一幸学長による開会挨拶及び講師紹介に続き、講師の榊氏により「大学でのリベラルアーツ教育と専門教育の互恵性の再構築と『士(サムライ)型人材』育成の提言」と題した講演が行われました。
 講演では、旧制大学から新制大学へと150年間にわたる高等教育体制の変遷を振り返りながら、「深い専門性」と「幅広い知識や視野」を兼ね備えた知性をいかに習得するかについてお話しいただき、続いて、現代に求められる基礎教養教育の実践事例をご紹介いただきました。そのうえで、榊氏が名誉学長を務められている豊田工業大学の取組「士型人材」の育成と、博士人材育成の必要性について提言があり、結びとして「次世代の学びの場」「新たな考えやものを創り出す場」である大学が果たすべき役割についてのお考えをお示しいただきました。
 講演終了後には、学生の個性を伸ばす環境をどのように構築するか、博士課程の学生をどのようにエンカレッジするかという質問が挙がり、榊氏からはご経験に即した回答とともに各教員へ激励のお言葉が送られました。ほかにも、かつての「教養部」の重要性についての質疑応答があり、盛会のうちに幕を閉じました。

榊氏による講演

榊氏による講演

熱心に聞き入る役職員

熱心に聞き入る役職員

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