「2022産業イノベーション人材育成プログラム・シンポジウム」を開催しました

2022/12/15
ニュース

12月6日(火)浜松キャンパス佐鳴会館にて「2022年度(第五期)産業イノベーション人材育成プログラム・シンポジウム」を開催し、学生・教職員・企業関係者等43名、オンラインでは6名が参加しました。

大学院総合科学技術研究科(工学専攻・情報学専攻)は、世界のモノづくり拠点としての役割を担っている浜松地域の企業と連携して、2018年度から「産業イノベーション人材育成プログラム」をスタートさせました。
プログラムの一科目である「産業イノベーション創造演習」では、産業界における現実の課題を教育の場に展開し、情報工学、機械工学、電気電子工学等の異なる専門分野をもつ学生がプロジェクトチームを結成して、多面的なアプローチによる問題解決手法を学びます。
本年度は、株式会社キャタラー、JA遠州夢咲、三明電子産業株式会社から提供された課題の解決に取り組み、その成果をシンポジウムで発表しました。

日詰学長の挨拶の後、公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構次世代自動車センター 望月英二浜松センター長が、「ものづくり人材の育成プログラムに期待すること ~ものづくり中小企業への技術支援を通して感じたこと~」と題して基調講演を行いました。
次いで、同演習を履修した3チーム14名の学生達が、それぞれ「駐車場の空き状況の見える化」「生葉目視評価のデジタルデータ収集装置の開発」「イカ釣り機の糸絡み早期発見システムの構築」について成果発表をし、活発な質疑応答が行われました。

各チームを支援された企業関係者からは、
「決して簡単な課題ではなかったと思うが、学生たちは誠意を持って真剣に取り組んでくれた」
「今回製作していただいたものをプラットフォームとし、さらにデータを積み上げて実用化に向けて開発を続けていきたい」

等の感想とともに、
「自分たちができる分をその範囲内で終わらせている感じがする」
といった最近の学生の課題についてもご指摘いただきました。

また、発表した学生達からは、
「他専攻の学生、及び教授陣、企業と議論することで、自分と異なる考え方を持つ人たちと交流し、自分の伝達能力や考え方を見つめ直すきっかけを得られた」
「創造演習の途中には終わりが見えないと思ったこともあったが、何とか期日までに成果物を形にすることができて安心した」
「将来の産業の一部に貢献することができ、とてもやりがいを感じた」
「他専攻の学生と共に1つのシステムを完成させることを通して、いろいろな意見を聞くことができ、1つの問題に対して多面的に見ることの大切さを学ぶことができた」

等の感想がありました。
   

日詰学長挨拶

日詰学長挨拶

企業の課題解決に向け、学生が演習成果を発表

企業の課題解決に向け、学生が演習成果を発表

JP / EN