【教育学部】オリンピック教育教材 スポーツ・インテグリティ入門(卓球編)公開授業の実践 ~静岡学園中学校・高等学校 卓球部での実施~

2023/07/10
プレスリリース

静岡大学教育学部藤井研究室(准教授:藤井 基貴)は、日本卓球協会およびミズノスポーツ振興財団の研究助成により、部活動などで活用できる教材「スポーツ・インテグリティ入門(卓球編)」が完成し、無事発行にいたりました。
そしてこのたび、教材の提供開始にあわせて「スポーツ・インテグリティ入門(卓球編)」公開授業を実施しますのでお知らせいたします。(http://shizudaikyouken.main.jp/2023/02/20/integrity-worksheet/
また、開発に際し、7/12(水)に静岡学園にて卓球部選手を対象に、公開授業を実施いたします。

近年、競技スポーツでは暴力、ハラスメント、ドーピングなど様々な問題が起きています。
こうした勝利至上主義の問題に対し、スポーツ庁をはじめ多くの関連団体ではスポーツ・インテグリティ教育の重要性を強調しています。
従来のスポーツ・インテグリティ教育では不正行為を抑制するための「やってはいけないこと」を示す予防倫理に偏重しています。
スポーツ・インテグリティ教育はこうした予防倫理だけでなく、「どんなスポーツ選手でありたいか」を問いかけ、理想や価値の実現を目指す志向倫理の視点からの教材が必要とされています。

そこで、道徳教育における基礎理論の応用して教材を開発しました。
本教材では、多様な価値に触れる価値明確化ワークショップ「マインド・テン」ならびにモラルジレンマ授業の枠組みを援用したスポーツ倫理教材「レディ・ゴー」を実施する予定です。
マインド・テンでは、スポーツと関連する深い価値や考え方を10種類抽出したカード教材であり、参加者は自分にとって大切だと思う価値や考え方に優先順位をつけ、その内容を他者と共有します。
次に、レディ・ゴーでは、作成された葛藤する場面について学習者がどちらを選ぶかについて考え、議論します。
こうしたワークを通して多様な価値に触れ、自分が「どんなスポーツ選手でありたいか」を深く考えることを目指しています。

 マインド・テン

マインド・テン

 モラル・ジレンマ

モラル・ジレンマ

問い合わせ先:

●静岡大学 教育学部 准教授 藤井基貴
TEL : 054-238-4696

●静岡大学 広報・基金課
TEL : 054-238-5179
E-Mail:koho_all[at]adb.shizuoka.ac.jp
※[at]を@に変更してご利用ください。

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