【光医工学研究科】大型スーパーで透明食品トレイ回収の社会実験と テラヘルツ波による素材識別装置の実証実験を実施

2023/07/27
プレスリリース

テラヘルツ波による透明食品トレイ回収の社会実験・分別実証実験を行います。

静岡大学大学院光医工学研究科の佐々木哲朗教授、東北大学大学院国際文化研究科の劉庭秀教授、芝浦工業大学デザイン工学部デザイン工学科の田邉匡生教授は、テラヘルツ波による素材識別装置の開発を行っています。

近年、漂着プラごみやマイクロプラスチックのような海洋汚染問題、プラスチック廃棄物資源の海外輸出問題、レジ袋やストローなどの使い捨て用品の増加、コロナ禍の影響による容器包装廃棄物の急増など、世界各国で廃プラ問題に注目しています。
特に、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の達成のためには循環経済(Circular Economy)や脱炭素(Carbon Neutral)の実現が重要であり、燃やすのではなくモノからモノへ(マテリアルリサイクル)が求められている中、「廃プラスチックの素材」を正確に識別・選別し、再生資源として有効利用することが必要です。

この度、ベイシア社の協力を得て、8月4日・5日の2日間に、お客様が店頭に持参された透明食品トレイ(廃プラスチック)を、現在開発中のテラヘルツ波による素材識別装置を利用して材質毎の選別実験を行います。
この社会実証実験を通じて、家庭からどのようなプラスチックが廃棄されるのか、テラヘルツ波でどこまで正確な識別ができるのか、また住民のリサイクル協力行動などを分析し、適切なマテリアルリサイクル手法を構築していくための重要なデータを取ります。
このように持続可能な社会を創造するため、多様なアクターと社会連携、新しい研究開発のもと、SDGsの達成に貢献しています。

報道機関の皆様におかれましては、是非、事前の周知と当日のご取材をいただきますよう、お願い申し上げます。
一人でも多くの人に知っていただくことが課題解決への一助になると考えており、お力添えをいただければ幸いです。


【社会実証実験】
日時: 令和5年8月4日(金)午前10時~午後5時
        8月5日(土)午前10時~午後3時

場所: ベイシア伊勢崎駅前店
参画機関: 静岡大学・東北大学・芝浦工業大学・ベイシア

問い合わせ先:

静岡大学 大学院光医工学研究科
佐々木 哲朗
TEL:053-478-3264
E-mail:sasaki.tetsuo[at]shizuoka.ac.jp
※[at]を@に変更してご利用ください。

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