【人文社会科学部】「現代社会の変容とキャリア形成」講義に 村田 慎二郎 氏(本学卒業生・国境なき医師団日本事務局長)が登壇しました
12月8日(月)、人文社会科学部と学部の同窓会である「岳陵会」との連携講座「現代社会の変容とキャリア形成」の講義に、村田 慎二郎 氏(人文学部33回経済卒)が登壇しました。
村田氏は、紛争地などで医療・人道支援を手掛ける特定非営利活動法人 国境なき医師団日本 事務局長として活躍しています。
医療従事者とともに患者の命と向き合い、自らも危険が伴う仕事のなかで、国際的な人道支援に関わっています。
村田氏の登壇は昨今の パレスチナ ガザ地区の紛争地周辺にも赴く状況となり一度は見送られました。
しかし、帰国後の多忙極まる中で「母校である静岡大学は私にとって特別な場所。後輩の人文社会科学部の学生のみなさんにこの国際情勢を直接お伝えしたい」との申し出があり、実現されました。
村田氏が静岡大学を卒業後、どのような志と夢を抱いて人道支援の道に進まれたのか、紛争地における国際的な医療への攻撃という現状など様々な経験を受講生である後輩の学生約120名が熱心に耳を傾けました。
村田氏は、自身の実体験をもとに「自分の使命を思考して大きく広げて生きる」ことの大切さを力説しました。
この連携講座は、岳陵会・卒業生の全面協力のもと、社会・言語文化・法・経済の4学科の連携による学部共通専門科目として開講されています。
岳陵会と学部の4学科の担当教員が協働し、社会・言語文化・法・経済の4学科の学術的な特質を活かした系統的な専門教育の展開にあわせ、学びの壁を越えて学ぶカリキュラムとして、多様な授業方法・形態を組み合わせ、学生に主体的・協働的な学習機会を通じて多様な価値観を育み、自律的なキャリア形成の機会を提供しているものです。
今回の講演でも、主体的な質疑の時間を設け、多くの学生からあがる質問に対し、真摯にお答えいただきました。
学生からは「静岡大学での学びや多様な経験を大切に、国際的・人道的な視点をもって他者と協働する」「自分の志や夢の可能性に壁をつくらず挑戦し続ける」といった自らの思いを込めた宣言がレポートに寄せられました。
人文社会科学部のディプロマポリシーにもある、論理的思考力、問題発見力、課題解決力を伴う深い専門性を備え、社会を構成する市民としての自覚を備え、他者と協力して課題に取り組むためにさまざまな工夫をこらしたこの連携講座は、自ら考えるべき問いに向かう姿勢の育成を目指しています。
※講演の様子について、2023年12月13日に中日新聞静岡総合版紙面と「中日新聞」WEBサイトに掲載されました。あわせてお読みください。
関連リンク
■ 人文社会科学部 ウェブサイト|https://www.hss.shizuoka.ac.jp/
■ 静岡大学岳陵会(文理・人文・人文社会科学部同窓会)ウェブサイト|http://e-gaku.org/