第2回「しずおか哲学café」のご案内
開催日 |
2019年06月01日(土)
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時間 | 15時~18時(受付開始:14時30分) |
場所 | スノドカフェ七間町 http://sndcafe.net/shopinfo/sc7 |
参加費 | 1,000円 (学生 500円) フリードリンクとお菓子付 |
イベント詳細 | ホームページ https://wwp.shizuoka.ac.jp/shizuoka-philocafe/ Facebookページ https://www.facebook.com/shizuoka.philocafe/ 問い合わせ先 堂囿俊彦(学術院 人文社会科学領域) dozono.toshihiko[アットマーク]shizuoka.ac.jp |
家族とは何か?
「家族」は望ましいものとして語られることがあります。家族旅行は、子どもに多くの体験をさせてくれるでしょう。家族の間では見返りのない支え合いが行われることが多々あります。子を産み育て、介護や看護を必要とする人を支えるに止まらないかもしれません。単に「ただ家族がいる」ということが安心感をもたらす可能性はあります。
こうした「望ましい家族」は、しばしば、父親、母親、子ども、祖父母からなる家族と結びつけられます。しかし家族の形はもっと色々なものがあっても良いと考える人たちもいます。世界的には、同性婚が広まりつつあります。三人婚が許されている国もあります。結婚せずに精子提供を受けて産んだ子どもと母親の家族という形もありうるでしょう。あるいは映画『万引き家族』のように、性愛も血縁関係もない家族だってありえます。
その一方で、制度の上でも、意識の上でも、家族の形はかなり限定されています。そうした限定に何らかの意味はあるのでしょうか。むしろそうした限定は恣意的であり、もっと多様な家族も受け入れるべきでしょうか。しかし、多様なものを家族として認めた時、そもそも家族の本質とは何なのでしょうか。
私たちは、多くの人に家族がいることを前提とした社会の中で暮らしています。しかし、そもそも、家族とは何なのか、はっきりと答えられるでしょうか。血の繋がりをもとにしたつながり?子どもを産むための仕組み?愛によって結ばれた関係?共依存の当事者たち?助け合う特別な仲間?やらなきゃいけないことを増やすしがらみ?かけがえのないもの?お金を払えば代わりがあるもの?
今回は、多様な家族の可能性を検討することを通じて、家族とは何かをみなさんとともに考えたいと思います。