ルーマニア・ヤシ生命科学大学(IULS)よりミロン教授、モトレスク准教授が来訪(2025年5月)
2025年5月、ルーマニアのヤシ生命科学大学(Iasi University of Life Sciences, IULS)から、リヴィウ=ダン・ミロン教授(研究・国際関係担当副学長)およびイウリアナ・モトレスク准教授(農業・環境研究所所属)が、Erasmus+プログラムによる交流活動の一環として静岡大学を訪問しました。
訪問は静岡キャンパスから始まり、農学部および理学部の教職員・学生との交流を行いました。また、国際戦略担当副学長である粟井光一郎教授との面会も行われ、両大学の今後の連携について、特に共同研究や教職員・学生の相互交流の推進に関する意見交換がなされました。両教授はそれぞれの専門分野を紹介する特別講義も実施しました。
2日目以降は浜松キャンパスを訪れ、工学部各学科の学生を対象とした複数の講義を行いました。また、グリーン科学技術研究所(RIGST)、電子工学研究所(RIE)、工学部、大学院各部門の教員らとの会合を通じて、Erasmus+交流のさらなる拡充や、ダブルディグリープログラム協定の締結など、具体的な連携・協力の可能性についても協議が行われました。
国際交流ラウンジでは、IULSの大学概要および教育・研究内容に関するプレゼンテーションも行われ、静岡大学の学生に対して、ルーマニアでの留学・研究の貴重な機会が紹介されました。
さらに、電子工学研究所(RIE)では、学際的研究開発を目的とした大規模な科学セミナーも開催され、幅広い分野から多くの参加者が集いました。ミロン教授は「IULSにおける水産養殖および環境研究の進展」について講演し、ルーマニアとヤシ市の紹介も交えながら、同大学の特色ある研究活動を紹介しました。モトレスク准教授は、「IULSにおける非熱プラズマ応用」と題する講演を行い、静岡大学およびアレクサンドル・イワン・クザ大学とのダブルディグリープログラムによる博士課程およびポスドク研究を通じて培った、プラズマ物理学とバイオマテリアル科学の融合的研究の成果を発表しました。
今回の訪問は、静岡大学とIULSとの学術的連携を改めて確認するとともに、教育、学際的研究、国際化の分野における今後の共同活動の基盤を築くものとなりました。今後も、ヤシ生命科学大学をルーマニア学術界における重要なパートナーとして、連携のさらなる強化と発展が期待されます。