キャンパスミュージアム館長 篠原 和大 教授が S-Wave『Sunday Nature』(3/15)に出演しました
エフエムしみず静岡(S-Wave)『Sunday Nature』のゲストコーナーには、毎月第3日曜日に静岡大学の研究者が出演し、パーソナリティのしなっちさんと、最新の研究などについて楽しくお話ししています。
3月15日 (日)は、静岡大学 キャンパスミュージアム 館長の 人文社会科学部 篠原 和大 教授が出演。「キャンパスミュージアム」の紹介や、「博物館DXによる大学丸ごと博物館構想」の一環で取り組んでいる「大学構内古墳群の再発掘調査」などについてお話ししました。
■ 弥生時代研究がつないだ、静岡での30年
私は熊本県の出身で、東京大学で考古学を学び、弥生時代を専門に研究してきました。弥生土器の由来や、人々がどのように移動し、どこに定住していったのかといった点に関心を持ち、弥生時代の始まりを探る研究を続けてきました。その中で、静岡周辺から関東へ人が移動した可能性にも注目し、考古資料をもとに考察を重ねてきました。
1996年に静岡大学へ着任してからは、約30年にわたって静岡を拠点に研究を続けています。着任した当時は、登呂遺跡の再調査・再整備が行われる時期と重なり、発掘調査の段階から関わることができました。こうした静岡の遺跡と向き合ってきた経験が、現在のキャンパスミュージアムでの活動にも大きくつながっています。
■ 大学全体を博物館として捉える
キャンパスミュージアムでは、「大学丸ごと博物館構想」を進めています。展示室は研究資料の実物を展示する場所ですが、大学にはそれ以外にも多くの研究室や施設があり、静岡大学には特に豊かな自然環境が残されています。
有度丘陵のふもとという静岡キャンパスの立地は、地形や地質の面でも多くの情報を含んでおり、キャンパス内には古墳跡、周辺には国分寺跡などの文化遺産も存在します。こうした環境や研究成果を、展示室だけにとどめず、大学全体を一つの博物館と捉えて活用していこうという考え方です。研究者だけでなく、地域の方や子どもたちにも、大学にある価値を実際に感じてもらえる場にしていきたいと考えています。
■ 博物館DXで取り組む、大学構内古墳群の再発掘調査
キャンパス内には、約30年前に発掘され、その後埋め戻された「静岡大学構内古墳群第11号墳」という古墳があります。当時は保存や公開のための整備が難しく、発掘した状態をそのまま残すことはできませんでした。
現在は、3Dスキャンや写真測量、ドローン撮影といった新しいデジタル技術を活用し、古墳を3Dモデルとして再現する「博物館DX」に取り組んでいます。実際に再発掘を行い、取得したデータをもとに、デジタル空間で古墳の姿をよみがえらせる計画です。
完成した3Dモデルはキャンパスミュージアムのウェブサイトから誰でも閲覧できるようにし、現地ではデジタル情報と実際の景観を重ねて学べる形も考えています。
■ キャンパスから地域へ、開かれたミュージアムを目指して
古墳を皮切りに、キャンパス内に残る里山としての森や、温室、岩石園、ビオトープなど、大学が持つさまざまな研究資源を順次デジタル化していく予定です。まずはウェブ上で情報を公開し、誰でもアクセスできる形にする一方で、実際に足を運べば、その場所に本物があるという体験も大切にしたいと考えています。
キャンパスミュージアムは静岡キャンパス理学部B棟1階、図書館下の広場に面した場所にあり、平日の昼間に無料で一般公開されています。大学の中に蓄積された研究成果や環境の価値を、地域や社会と共有する拠点として、今後もミュージアムの役割を広げていきたいと考えています。
楽しい環境・エコ・自然科学の入門!
S-Wave『Sunday Nature』(日曜朝 8:30~10:00)放送中!
静岡大学の研究者は、第3日曜日 朝 9:00~出演!
次回の静岡大学の研究者の出演は、4月19日 (日)です。
■ 出演番組: エフエムしみず静岡(S-Wave)『Sunday Nature』(毎週日曜 朝 8:30~10:00)
放送はサイマルラジオで全国どこからでもお聴きいただけます。(同時放送のみ、アーカイブはございません)
ぜひお聞きください。




