【教育学部】室伏 春樹 准教授が S-Wave『Sunday Nature』(8/16) に出演しました
エフエムしみず静岡(S-Wave)『Sunday Nature』のゲストコーナーには、毎月第3日曜日に静岡大学の研究者が出演し、パーソナリティのしなっちさんと、最新の研究などについて楽しく紹介しています。
8月16日 (日)は、教育学部の 室伏 春樹 准教授が出演。技術教育の魅力や情報教育、子どもたちの問題解決能力を育むための研究などについてお話しました。
■ 「ものづくり」を通して学ぶ技術教育
教育学部で技術教育を専門としており、中学校の技術科教育に関する研究や教員養成に取り組んでいます。
技術科というと木工や金属加工を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、実際には木材、金属、電気、機械、生物育成、情報など幅広い内容を扱っています。ひとことで言えば、「ものづくり」を通して学ぶ教科です。
近年は情報技術の重要性が高まり、文部科学省も情報活用能力の育成を重視しています。技術科も大きな変化の時期を迎えており、従来のものづくりに加えて、情報やプログラミングをどのように学ぶかが重要なテーマになっています。子どもたちが技術を学ぶだけでなく、それを活用して課題を解決する力を育めるような学びの在り方について研究しています。
■ ロボット教材で学ぶ情報技術
もともとの専門は計測制御という分野です。センサーで値を測り、その情報に応じてモーターを制御する仕組みを学ぶ教材づくりに取り組んできました。例えば、お掃除ロボットのような自律型移動ロボットを生徒自身が組み立て、プログラムを書いて動かす教材を開発しています。
こうした教材では、子どもたちが試行錯誤しながら学べることを大切にしています。プログラムを変更すると動きも変化するため、計測や制御の仕組みを体験的に理解することができます。
また近年はAIの進歩も著しく、技術教育の分野でも「どのようにAIを活用するか」が大きな課題となっています。現在はAIによる動画作成の活用や、AIが誤情報を生成するハルシネーションへの対応についても研究を進めています。
■ 自ら見通しを持ち、解決する力を育てる
現在、特に力を入れているのが、「見通しを持つ力」を育てるための研究です。学校では「見通しを持って取り組みましょう」と言われることがありますが、子どもたちにとっては何をどのように考えればよいのか分からないことも少なくありません。ものづくりの学習では特にその難しさが表れます。
そこで、問題解決のパターンを子どもたちに示し、中学校3年間を通して段階的に学べるカリキュラムを研究しています。最初から自由に考えるのではなく、まずは問題解決の「型」を学び、その後少しずつ活用できるようにしていくことで、最終的には自分で問題を見つけ、適切な方法を選びながら解決できるようになることを目指しています。
子どもたちが自ら問題解決できるようになるための学びの仕組みづくりが、この研究の大きな柱になっています。
■ 技術教育の可能性を広げるために
現在は静岡市と連携しながら、小学校から高校までを見通した情報教育の枠組みづくりにも取り組んでいます。どの段階で何を学ぶのかを整理し、一貫した情報教育を進めるための「情報教育の地図」をつくるような取り組みです。また、本学の附属中学校で授業を担当しながら、実際の子どもたちの様子を研究に生かしています。
今後は、技術科で培われてきた問題解決の考え方を他教科にも広げていきたいと考えています。また、小学校段階から、ものづくりを通して考える力を育む学習の可能性も探っています。
ものづくりは、何もないところから生み出すのではなく、これまで培われてきた知識や技術を組み合わせて新しい価値を生み出す営みです。そうした面白さや楽しさを、より多くの子どもたちに伝えていきたいですね。
楽しい環境・エコ・自然科学の入門!
S-Wave『Sunday Nature』(日曜朝 8:30~10:00)放送中!
静岡大学の研究者は、第3日曜日 朝 9:00~出演!
次回の静岡大学の研究者の出演は、9月20日 (日)です。
■ 出演番組: エフエムしみず静岡(S-Wave)『Sunday Nature』(毎週日曜 朝 8:30~10:00)
放送はサイマルラジオで全国どこからでもお聴きいただけます。(同時放送のみ、アーカイブはございません)
ぜひお聞きください。




