国立大学法人静岡大学の令和元年度に係る業務の実績に関する評価結果について

国立大学法人静岡大学の令和元年度に係る業務の実績に関する評価結果について
　令和２年12月23日に国立大学法人評価委員会委員長から「国立大学法人静岡大学の令和元年度に係る業務の実績に関する評価結果について」の通知がありました。評価結果は、【全体評価】及び【項目別評価】により構成され、それぞれの概略は下記の通りです。

【全体評価】
　全体評価においては『静岡大学は、「自由啓発・未来創成」の理念に基づく質の高い教育、創造的な研究及び未来を担う人材の育成を通して、人類の平和と幸福及び諸科学の発展に貢献し、地域社会とともに発展することを目指している。第３期中期目標期間においては、理工系イノベーションや地域の諸課題に取り組むことができる人材の育成、主体的・能動的学習の推進、世界レベルの研究の推進と世界的研究拠点の形成、地域社会との協働及び大学の国際化等を基本的な目標としている。この目標の達成に向け、学長のリーダーシップの下、アジアブリッジプログラムの更なる発展を核としたグローバル化を推進するとともに、浜松医科大学との共同教育課程である光医工学研究科光医工学共同専攻に、創造科学技術大学院及び光医工学研究科への接続プログラムとして「医工学プログラム」を設計するなど、「法人の基本的な目標」に沿って計画的に取り組んでいることが認められる。』とされています。
　また、全体評価のなかでは、「戦略性が高く意欲的な目標・計画の取組状況」として、以下２点の進捗状況が法人の機能強化に向けて積極的に取り組んでいるものとして記載されました。
　○「地域の製造業を中心とする企業の海外展開等を支えるグローバル人材育成」に関する取組
　○「光応用工学分野をはじめとする重点研究３分野の世界的研究・教育拠点の形成」に関する取組

【項目別評価】
Ⅰ．業務運営・財務内容等の状況
　（１）業務運営の改善及び効率化に関する目標（計画数15）
　（２）財務内容の改善に関する目標（計画数４）
　（３）自己点検・評価及び当該状況に係る情報の提供に関する目標（計画数６）
　（４）その他業務運営に関する重要目標（計画数７）
　上記の目標については、いずれの計画の事項に対しても「年度計画を十分に実施している」と認められており、目標の評定についても、すべて「中期計画の達成に向けて順調に進んでいる」とされました。
　特に、令和元年度の実績のうち、（１）の下記事項が「注目される」ものとして評価されました。
　○ 教員の人事評価に関する取組

Ⅱ．教育研究等の質の向上の状況
　令和元年度の実績のうち、特に下記の事項が「注目される」ものとして評価されました。
　○ 教育関係共同利用拠点に関する取組

　以上のことから、第３期中期目標期間（平成28～令和３年度）の４年目である令和元年度の業務については、本学が自ら定めた中期計画の達成に向けて順調に取り組んでいると評価されました。
　令和２年度は引き続き、
　〇学際教育及び教育の国際化の推進、理工系人材・地域の求める人材・グローバル人材の育成、教育の内部質保証の推進
　〇重点研究分野の組織的展開など学術文化の向上に寄与する研究の推進と成果の社会への還元
　〇地域における知の拠点としての地域との協働
　〇多文化が共生するグローバルキャンパスの実現
など、更に教育・研究力を高め、引き続き第３期に掲げている目標・計画を着実に達成することを目指します。
　本学が掲げる “自由啓発・未来創成”の理念の下、地域社会とともに発展していきたいと考えておりますので、一層のご理解ご支援をよろしくお願い申し上げます。
　なお、国立大学法人評価委員会の「令和元年度に係る業務実績の評価結果」（全文）は、文部科学省のWebページに公開されています。