国立大学法人静岡大学の第3期中期目標期間(4年目終了時評価)に係る業務の実績に関する評価結果について

2021/07/06
ニュース

国立大学法人静岡大学
学長  日詰 一幸

国立大学法人静岡大学の第3期中期目標期間(4年目終了時評価)に係る業務の実績に関する評価結果について

 国立大学法人等は国立大学法人法により、中期目標期間の業務の実績について評価を受けることが定められています。第3期中期目標期間(4年目終了時評価)に係る業務の実績に関する評価結果について、令和3年6月30日に国立大学法人評価委員会委員長から通知がありました。評価結果は、「全体評価」及び「項目別評価」により構成され、それぞれ概略は下記のとおりです。

 「全体評価」としては「中期目標期間の業務実績の状況は、すべての項目で中期目標の達成状況が「順調」である。」(国立大学法人評価委員会委員長通知)とされました。
 全体評価のなかでは、主な特記事項として下記の諸点が挙げられています。
(教育研究等の質の向上)
・企業・財団等と協働した「静大発“ふじのくに”創生プラン」の一環として、「地域志向科目」や「キャリア形成科目」が全学必修化されたことや、低学年向けの仕事観察型インターンシップ「ワークラリーしずおか」の開始、各種就職支援に関する事業の実施について
・特色ある研究3分野を戦略的に重点化し、それらを超領域に展開する超領域研究推進本部の設置や、学内外の研究者との異分野交流を促進する各種取組等の継続的開催による重点研究分野の国際学術論文数の増加について
(業務運営・財務内容等)
・静岡大学の強みである光電子工学と浜松医科大学の強みである光医学の両方の素養を備えた高度専門人材の育成を目的とした、大学院共同教育課程「光医工学専攻」の設置及び大学院教育の開始について
・県内企業と連携したアジアブリッジプログラムの設置に伴う外国人留学生の居住環境の整備について

 「項目別評価」では、(優れた点)として下記の取組が評価されました。
(優れた点)
・地域・グローバル人材の育成
・専門分野横断的な教育の推進
・実践的キャリア教育の充実
・重点研究分野の戦略的推進
・光技術研究の推進
・地域連携応援プロジェクトの推進
・光医工学共同専攻の設置
・多言語視聴が可能な動画を活用した広報の展開
・多様な財源を活用した整備手法による整備

また、(特色ある点)として下記の取組みが挙げられています。
・アクティブ・ラーニングの推進 ・新型コロナウイルス感染症下の教育
・障害学生の学修支援体制の充実
・地域防災に関する研究成果の発信
・附属学校における理数才能教育の推進事業
・附属学校における小中一貫教育への取組

 一方で、残念ではありますが、下記の点が改善を要する点として挙げられています。
・教育学研究科修士課程修了生の教員就職率について目標値80%を達成することは困難と判断され、教員就職率の向上策についてさらに工夫が必要であること
 
 以上、第3期中期目標期間の業務について、4年目終了時点で本学は自ら定めた中期計画の達成が順調であると評価されました。
 今後とも本学のビジョンである“自由啓発・未来創成”の理念のもと、多様な背景・価値観を認めあい、気高い使命感と探求心に溢れた豊かな人間性をはぐくみ、知の創成・継承・活用を推進し、人類の平和・幸福と地球の未来のため、地域社会とともに発展していきたいと考えていますので、みなさまの一層のご理解ご支援をよろしくお願い申し上げます。

※国立大学法人法は各国立大学法人が、毎事業年度の終了時(毎年)と中期目標期間の最後の事業年度の前々事業年度(4年目終了時)と中期目標期間の最後の事業年度(6年目終了時)に評価を受けることを定めています(第31条の2)。

JP / EN