耳認証の国際コンペティションにおいて静岡大学チームが「第１位」を獲得！

静岡大学情報学部の 大木 哲史 准教授 の研究グループ（大木 哲史 准教授、総合科学技術研究科：佐藤 佑哉、前田 壮志、荒川 貴彦、岡野 真空、現メルボルン大学：赤坂 夢久）は、生体認証に関する世界最大級の国際会議「IJCB2023」において開催された耳認証に関する国際コンペティション「The Unconstrained Ear Recognition Challenge 2023（UERC2023）」において「第１位」（７チーム中）の成績を獲得しました。

耳認証は、横向きなど正面からの顔撮影が困難なシーンにおける高精度な個人識別技術としての注目が集まっている技術です。
UERC2023は、多様な撮影環境・民族・性別の耳画像に対する個人識別性能を競う国際コンペティションであり、大木准教授の研究グループは、本コンペティションにおいて深層学習技術を用いた耳認証アルゴリズムを用いて、多様な環境・性別・人種の耳画像に対して平均で14%程度の誤り率での個人識別を実現するシステムを実現し、第１位の成績を獲得いたしました。

【研究者コメント】

静岡大学情報学部 准教授　大木 哲史

耳は顔や指紋と同様、高い精度で個人の特定が可能な生体情報である、ということは意外に知られていないかもしれませんが、横顔等の顔認証が困難な状況における手法として近年ではその応用について盛んに検討が進んでいます。
多様な環境で利用可能な生体認証の実現を通して、より安全・安心かつ利便性の高いセキュリティ技術の実現を目指していきます。