3つの方針(ポリシー)/ 人文社会科学部

人文社会科学部 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

令和4年11月16日改正

人文社会科学部は、静岡大学が定める学位授与方針並びに「人文社会科学部学術憲章」に従い、豊かな人間性を基礎にした公共性の涵養を教育目標とし、学位授与の条件として学生に以下のことを求める。

  1. 論理的思考力、問題発見力、課題解決力を伴う深い専門性を備えている。
  2. 専門的な知識や技能を社会の具体的な場面で展開するための幅広い教養と学際的総合力を備えている。
  3. 文化と個の多様性を理解し、国際化した社会のなかで活躍するための基礎的な力を備えている。
  4. 社会を構成する市民としての自覚を備え、他者と協力して課題に取り組むことができる。

社会学科 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

社会学科は、哲学・倫理学、心理学、社会学、文化人類学、歴史学・考古学の専門分野から構成され、学生はこれらの分野を横断的に学びつつ、いずれかの分野を専攻し、学修成果を卒業論文にまとめます。各種専門科目の履修を通して、下記に示すそれぞれの資質・能力を身につけていることを学士(社会学) の学位を授与する条件として重視しています。

  1. 各専門分野で蓄積された知識と探究方法を身につけ、それを地域社会や職場などの現場で、課題を見出しその解決に向けて活用できる力を修得している。
  2. 多様な人間・社会について、歴史・民族・文化・制度といったさまざまな条件を学際的に考慮し、深く理解することができる。同時に、地域社会・国際社会を構成する一員としての自覚をもち、寛容と共生への志向を尊重できる。
  3. 確かな論理的思考力、情報リテラシーを有し、他者の主張を的確に理解し、自らの思考を伝達しうるコミュニケーション能力を含めた協働的対人能力を修得している。

言語文化学科 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

言語文化学科は、静岡大学が定める方針並びに「人文社会科学部学術憲章」に従い、所定の科目を履修し、学修成果を卒業論文にまとめ、適切な知識・技能が身についていることを示した者に学士(文学)の学位を授与する。その判断の目安として、以下の項目を重視する。

  1. 人間・社会・自然について調和の取れた教養を備え持ち、多様な課題を発見、分析、解決できる情報リテラシーを修得している。
  2. 高度な日本語表現能力を有することはもちろん、外国語を高いレベルで学習し、外国文化を深く理解することによって、グローバル社会に対応できる国際的感覚とコミュニケーション能力を身につけている。
  3. 個々の専門分野の立場から自らの研究課題を設定し、その解決に向けて情報を収集・分析できる探究力と、批判的かつ論理的思考によって独自の見解を導き出せる問題解決力と、自己の見解を文字媒体あるいは口頭で適切かつ的確に伝える表現力を身につけている。

法学科 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

法学科は、静岡大学及び人文社会科学部の学位授与の方針に従い、以下の能力を修得した者に学士(法学)の学位を授与する。

  1. [知識・理解]法律学、政治学の基本的素養及び幅広い教養を身につけている。
  2. [分析・思考力]現代社会に生じる法的・政治的諸事象を分析し、一定の解決を導く能力を身につけている。
  3. [態度・志向性]学内外における主体的な活動を通して、他者との協働性や自らの考えを提示する能力を身につけている。
  4. [市民性]社会を構成する主体性を持った市民として、よき公共性の実現に貢献する力を身につけている。
  5. [地域理解]地域社会の創造的な発展のために、よきガバナンスを構想し、リーダーシップを発揮する力を身につけている。
  6. [国際感覚]国際社会に存在する文化、価値、利害等の多様性を理解し、そのなかで適切に自己を発信する力を身につけている。

経済学科 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

経済学科は、静岡大学及び人文社会科学部の学位授与の方針に従い、以下の各項目で設定された知識や能力に関する基準を満たした者に学士(経済学)の学位を授与する。

  • 基準1:専門的知識に関する基準
    社会科学のうち、経済・経営分野に関する総合的・基礎的な知識を修得している。経済理論、経済政策、経済史、経営学、会計学といった関連諸分野のうち、各人の興味・関心に基づいてより専門的・発展的・実践的な知識を修得している。
  • 基準2:問題処理能力に関する基準
    問題発見・解決能力、コミュニケーション力(協調性、独創性、国際性)を身につけている。
  • 基準3:社会的実践に関する基準
    現代の経済・社会的諸問題の所在を的確に認識したうえで、それらに対して自発的に学習・行動し、その成果を社会に還元していこうとする積極的姿勢を備えている。
  • 基準4:地域社会との連携に関する基準
    地域のさまざまなアクターとも積極的に関わりを持ち、地域社会における多様な意見・ニーズを吸収できる。
  • 基準5:一般的な教養に関する基準
    幅広い分野でさまざまな知識と教養を身につけ、それらを専門的知識のより深い理解と社会的実践に活用している。

人文社会科学部 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

令和4年11月16日改正

人文社会科学部は、人文社会科学部学術憲章並びに学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、下記の方針に従って教育課程を編成し実施する。

【教育課程の編成の方針】

人文社会科学部の教育課程は、大学教育の基盤である全学教育科目と文系複合学部の強みを活かした学部共通専門科目、そしてこれらを基礎として専門的な知見を育む学科専門科目から構成する。

  1. 幅広い教養と学際的総合力の修得を図るため、全学教育科目を置く。
  2. 人文社会科学部を構成する4学科の連携による公共性の涵養の基盤として、学部共通専門科目を置く。
  3. 深い専門性の涵養を目指し、各学科の特質を活かした学科専門科目を置く。

【教育課程における教育・学習方法に関する方針】

各学科の学術的な特質を活かした、系統的な専門教育を展開する。授業は講義・演習・実験や実習等に加え、多様な授業方法・形態を組み合わせることで、学生に主体的・協働的な学習の機会を提供する。

【学習成果の評価の方針】

「静岡大学アセスメント・ポリシー(学部)」並びに「人文社会科学部教育の質保証ガイドライン」に従い、授業科目のシラバスを作成し、科目ごとに設定した評価方法に基づき、公正で厳格な成績評価を行い、学位授与の方針に示す知識と能力の達成度を評価する。

社会学科 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

社会学科は、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、下記の方針に従って教育課程を編成し実施する。

【教育課程の編成の方針】

  1. 各専門分野の基礎となる知識と方法を身につけるための基盤科目、専門的な知識を身につける講義科目としての発展科目を開講する。
  2. 多様な人間・社会についてさまざまな条件を学際的に考慮し深く理解するとともに、社会を構成する一員として寛容と共生の志向を尊重できる能力を養成し、各専門分野のより高度な方法論的知を身につけるため、演習・実習型科目として、専門コア科目を開講する。
  3. 専門的知識と方法を綜合することで、諸領域で課題を発見し、解決しうる能力や、コミュニケーション能力を含めた協働的対人能力を養成するために、研究演習、卒業演習を開講する。

【教育課程における教育・学習方法に関する方針】

  1. 各専門分野の知見に基づく多様な講義科目である基盤科目と発展科目を相互に関連づけることを通して、様々な人間・社会への学際性を伴った深い理解を促す。
  2. 基盤科目・発展科目を通して、様々な背景を持つ他者への寛容と共生への志向を醸成し、地域社会・国際社会の一員としての自覚を高める。
  3. 基盤科目および専門コア科目では、文献講読、グループワークなどの演習、地域等での実習によって、論理的思考能力と情報リテラシーを錬成し、高いコミュニケーション能力、協働的な対人能力を涵養する。
  4. 研究演習、卒業演習における卒業論文の作成を通して、以上の専門的知識と方法を綜合し、地域社会や職場などの現場で、課題を見出しその解決に向けて活用できる力を養成する。

【学習成果の評価の方針】

「静岡大学アセスメント・ポリシー(学部)」に従う。各授業科目の成績評価はシラバス等に明示した合否判定基準に従うが、その方針としては、おおむね次に挙げる成果物と、取り組みの姿勢や過程について評価するものとする。

  1. 授業科目の評価は、科目の態様にしたがって、試験、レポート、制作物、発表等によって行う。
  2. 卒業研究の評価は、卒業論文、研究発表、口頭試問等によって行う。

言語文化学科 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

言語文化学科は、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、以下の方針に従って教育課程を編成し実施する。

【教育課程の編成の方針】

学位授与の方針において重視する資質・能力のうち、1.調和の取れた教養と情報リテラシーについては、全学教育科目、学部共通科目及び学科専門科目(基盤科目)を通して、2.国際的感覚とコミュニケーション能力については、全学教育科目及び学科専門科目(基盤科目)を通して、3.専門的な探求力・問題解決力・表現力については、学科専門科目(専修科目・卒業研究)を通して獲得する。このうち学科専門科目は以下に示す方針で編成する。

  1. (基盤科目)言語文化分野の基礎的知識と方法を身につけるための基盤科目を開講する。基盤科目は、基礎的知識を学ぶ導入科目、外国語運用能力を実践的に高める語学科目を柱とし、両者をバランスよく受講できるよう編成する。基盤科目は1年次前学期から開講する。
  2. (専修科目)言語文化分野のより高度な専門的知識と方法を身につけるための専修科目を開講する。専修科目は、専修基礎科目と専修発展科目に区分し、段階的な学修が可能となるよう編成する。専修基礎科目は1年次後学期から、専修発展科目は2年次前学期から順次開講する。
  3. (卒業研究)専門的知識と方法を綜合することで、諸領域で課題を発見し、解決しうる能力を養成するために、課題演習(3年次)・課題研究(4年次)を開講する。これらの科目では卒業論文執筆の指導も行う。

【教育課程における教育・学習方法に関する方針】

専門的教育・研究をより効率的・包括的に実践できるよう、6つの履修プログラム(日本言語文化・アジア言語文化・英米言語文化・ヨーロッパ言語文化・比較文学文化・言語学)を提供し、プログラムごとに履修指導を行うとともに、とりわけ演習科目においては少人数教育を実践する。また、交換留学などの制度を活用した国際交流の機会を積極的に提供する。各プログラムに共通する方針は次の通り。

  1. (基盤科目)講義形式で学ぶ導入科目と演習形式で学ぶ語学科目をバランスよく受講することによって、言語・文学・文化に関する諸領域の幅広い知識・教養を養うとともに、グローバル社会に対応できる国際的感覚とコミュニケーション能力を身につける。
  2. (専修科目)専修基礎科目では、世界各地域の文学・言語学・事情などについて主に講義形式で学ぶとともに、基礎演習などの授業を通して、課題の発見・分析・解決のための基礎的能力を身につける。専修発展科目では、各論などの講義科目に加え、各演習科目の履修を通し、知的探究力・分析力・表現力を発展的に高める。
  3. (卒業研究)課題演習・課題研究では、個々の専門分野の立場から自らの研究課題を設定し、その解決に向けて情報を収集・分析する探究力、批判的かつ論理的思考によって問題を解決する問題解決力、成果を文章や口頭で適切に伝える表現力を身につける。これらの科目では卒業論文執筆の準備を進める。

【学習成果の評価の方針】

「静岡大学アセスメント・ポリシー(学部)」に従う。各授業科目の成績評価はシラバス等に明示した合否判定基準に従うが、その方針としては、おおむね次に挙げる成果物と、取り組みの姿勢や過程について評価するものとする。

  1. 授業科目の評価は、科目の態様にしたがって、試験、レポート、発表等によって行う。
  2. 卒業研究の評価は、卒業論文、研究発表、口頭試問等によって行う。

法学科 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

法学科は、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、以下の方針に従って教育課程を編成し実施する。

【教育課程の編成の方針】

  • [知識・理解]
    高度な専門知識・能力を修得する上で必要な基礎知識・学力を養うために、「教養基礎科目」を配置する。
  • [分析・思考力]
    高度な分析力、思考力を養うために、法律学・政治学の専門科目を選択科目として広く開講する。
  • [態度・志向性]
    知識を活用して問題を発見、分析、解決する力を養うとともに、倫理観、協調性、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を身につけるために、少人数教育などの主体的な学びの場を設ける。
  • [市民性]
    公共的問題の解決に積極的に関与する際に必要な市民性を養うために、市民とは何かという理論的問題及び主体的な市民参加・社会参画をいかにして実現するかという、実践的問題を考えさせることができる授業を提供する。
  • [地域理解]
    地域社会で活躍する上で必要な分析力、問題解決能力を養うために、地域社会が抱える諸問題を的確に把握・分析し、解決策を考えさせる授業やインターンシップを提供する。
  • [国際感覚]
    外国語の運用能力の修得を重視し、「教養基礎科目」において、英語・初修外国語を開講する。また、国際感覚を身につけるとともに、国際社会で活躍する上で必要なスキルを身につけるために、国際社会が抱える主要な問題を分析する授業や、国際社会における日本の役割を考えさせる授業を提供する。

【教育課程における教育・学習方法に関する方針】

授業は講義と演習によって実施する。講義では、教養科目と専門科目に関する基本的な知識の修得に重点を置く。1年次において、法律学と政治学の入門科目及び専門必修科目(夜間主コースは専門選択科目)として法律科目のうち憲法、民法、刑法の総論部分を開講し、法律学・政治学の基礎的素養と専門知識を修得させ、2年次以降の効果的な学習成果の発展を担保する。2年次以降に開講される演習においては、講義によって修得した知識に基づいて、法律的・政治的問題をより専門的に探求する力を養う。その際、隣接する分野を学ぶことにより、これらの問題をより深く探究・分析する能力を身につけさせる。


1年次から4年次まで一貫して、議論と協働に重点を置く少人数教育を行い、双方向授業を展開する。1年次においては新入生向けの演習科目を開講し、2年次以降は多彩な専門演習を開講し、学習成果の発表の場を設ける。オフィスアワーを毎週提供し、主体的な学びを保証するためのきめ細やかな支援を行う。

【学習成果の評価の方針】

  • [講義科目]
    講義科目では、筆記試験、レポート、小テスト等の方法により、知識・理解、分析・思考力を主として評価する。
  • [演習科目・卒業論文]
    演習科目・卒業論文では、プレゼンテーション、ディスカッション、レポート等の方法により、知識・理解、分析・思考力、態度・志向性を重視し、特に法律学・政治学に関する問題解決のための手法や表現能力を評価する。

経済学科 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

経済学科は、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)で掲げた5つの基準で設定した知識や能力を、卒業までに修得することを目的として教育課程を編成・実施し、7つの能力の修得状況に基づき評価する。

【教育課程の編成の方針】

次の5つの基準に従って教育課程を編成する。

  • 基準1:専門的知識に関する基準
    経済・経営分野に関する総合的・基礎的な知識を修得するため、必要な専門科目(選択科目・選択必修科目)を系統的に配置する。
  • 基準2:問題処理能力に関する基準
    問題発見・解決能力、コミュニケーション力(協調性、独創性、国際性)を修得するため、基礎演習科目を系統的に配置する。
  • 基準3:社会的実践に関する基準
    現代の社会・経済問題に対して自発的に学習・行動し、その成果を社会に還元していく能力を修得するため、必要な専門科目(選択科目)並びに専門演習科目を系統的に配置する。
  • 基準4:地域社会との連携に関する基準
    地域社会と関わりを持ち多様な意見・ニーズを吸収できる能力を修得するため、学部共通科目を配置する。
  • 基準5:一般的な教養に関する基準
    幅広い分野の知識と教養を身につけ、専門的知識のより深い理解と社会的実践に活用する能力を修得するため、全学教育科目を配置する。

【教育課程における教育・学習方法に関する方針】

経済学科の特質を活かした専門教育を重視し、次の2つの教育・学習方法に従って、十分な質と量を備えた「学科専門科目」を展開する。

  1. 専門的知識を修得させるため、講義形式の授業を行う。
  2. 専門的知識を確実に会得し、実際の社会・経済問題へ応用できる能力を修得させるため、少人数による演習形式の授業を行う。

【学習成果の評価の方針】

教育課程の編成の方針で掲げた5つの基準は、以下に示す7つの能力を数値化することによってその達成度を具体化し、学習成果の評価とする。なお、これらの能力と学位授与の方針(ディプロマポリシー)との対応と数値化については科目別配点表に基づいて行う。

  • 能力1:コミュニケーション力
    情報収集・発信、相互理解のためのコミュニケーション(協調性、独創性、国際性)に関する能力を、演習科目において科目別配点表のスコアに基づき評価する。
  • 能力2:論理的思考力
    経済学・経営学の思考法に基づき、筋道を立てて論理的に経済・経営に関するさまざまな事象を理解する論理的思考力を、専門講義科目と演習科目において科目別配点表のスコアに基づき評価する。
  • 能力3:自己管理力
    目標の実現に向けて計画的に自らを律して学習する能力を、演習科目において科目別配点表のスコアに基づき評価する。
  • 能力4:専門的知識力
    経済学・経営学分野に関する専門的な知識を修得する能力を、専門講義科目において科目別配点表のスコアに基づき評価する。
  • 能力5:継続的学習力
    経済学・経営学およびそれらの関連分野における、より専門的・発展的な知識を身に付けようとする能力を、講義科目と演習科目において科目別配点表のスコアに基づき評価する。
  • 能力6:学際的教養力
    社会科学における近接領域の学際的な知識や教養を身に付けようとする能力を、教養科目と学部共通科目において科目別配点表のスコアに基づき評価する。
  • 能力7:一般的教養力
    さまざまな分野における知識、技能、教養を身に付けようとする能力を、教養科目において科目別配点表のスコアに基づき評価する。

人文社会科学部 カリキュラム・マップ

人文社会科学部 カリキュラム・ツリー

人文社会科学部 入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)

令和3年12月15日改正

令和5年度以降の入学生

育てる人間像

21世紀の多様な問題に、社会、言語、文化、法律、政治、経済等の分野から取り組むために必要な専門知識と能力を身につけ、国際的な視野と幅広い教養を備え、人類社会の発展に貢献する市民・ 社会人を育成します。

目指す教育

人文社会科学諸分野の専門教育とともに、専門知識を生かして課題発見・問題解決する能力を育成する少人数教育やフィールドワーク教育(体験型教育)を行います。

求める学生像

人類社会が共に抱える諸問題に関心をもち、人文社会科学領域に対する学習意欲と、そのための基礎学力を有する人の入学を期待します。

大学入学までに身につけておくべき教科・科目等

社会学科は5つの専門分野からなる学際性の高い学科です。専門性を高めつつも横断的に学んでいくために、人間や社会に対しての旺盛な関心、各種科目についての基礎知識、論理的な思考力、正確な文章読解力、基礎的な表現力を身につけておくことが求められます。
言語文化学科で学ぶ基礎となる論理的な思考力、文章の読解力、自分の意見を伝える表現力、他者との意思疎通を図るコミュニケーション能力を高めておく必要があります。高等学校までの教育課程で修得する基盤的教養と国語や外国語の能力は特に重要です。
法学科で学ぶには、論理的な思考力、文章の読解力、自分の意思を適切に伝える表現力、他者との円滑な意思疎通を図る能力が必要になります。日頃から社会の動きに関心を持ち、幅広い問題意識と探求心を養っておいてください。
経済学科で学ぶには、必要な能力の素地となる基礎的な学力として、初等中等教育における国語・外国語・数学・理科・社会の各教科を学習しておくことが必要です。また新聞やニュースを通じて経済に関する国内外の時事問題等を理解しておくことが望まれます。

入学者選抜の基本方針

  • 【社会学科】
    人間社会や文化を現代的、歴史的な観点(哲学・倫理学、心理学、社会学、文化人類学、歴史学・考古学)から見直す学際的な知見と判断力を具えた有能な人材を養成することを目指し、そのための能力・学力・適性等を各試験において判断します。
  • 【言語文化学科】
    従来の文学、語学の領域にとどまらず、言語によって表現されうるあらゆる文化事象を教育研究の対象とする方針の下で、言語と文化に関する深い専門性と学際的・国際的な視野、及び外国語の実践的能力を兼ね具えた人材を育成することを目指し、そのための能力・学力・適性等を各試験において判断します。
  • 【法学科】(夜間主コース含む)
    法学・政治学は、現代社会の理解を目的に、それに必要な法的・政治的な知識、分析・総合能力、論理的思考能力、表現能力等の修得を目指すものです。そのための能力・学力・適性等を各試験において判断します。
  • 【経済学科】(夜間主コース含む)
    人びとの経済活動は、現代社会の根底的な基礎をなしています。社会や経済が変化していくなかで、その実態や理論を学び、経済問題への分析を深め、その解決方法を探ることはきわめて重要です。経済学科では、このような課題に取り組み、社会や企業において活躍できる人材の育成を目指しておりそのための能力・学力・適性等を各試験において判断します。
《一般選抜(前期日程)》:夜間主コースを除く
  1. 大学入学共通テスト:大学で学ぶに際しての基礎学力の達成度を判断します。
  2. [社会学科]個別学力検査:社会学科において学ぶための基本となる国語と英語の読解力や表現力及び幅広い視点からの分析力や考察力、論理的思考力、主体性をもって多様な人びとと協働して学ぶ態度を総合的に判断します。
    [言語文化学科]個別学力検査:言語文化学科において学ぶために必要な読解力、論理的思考能力、表現力、芸術・文化的感性、外国語の読解力・表現力、主体性をもって多様な人びとと協働して学ぶ態度を総合的に判断します。
    [法学科]個別学力検査:法学科において学ぶための基本となる国語と英語の読解力や表現力及び幅広い観点からの分析力や考察力、論理的思考力、主体性をもって多様な人びとと協働して学ぶ態度を総合的に判断します。
    [経済学科]個別学力検査:経済学科において学ぶための基本となる国語・英語能力、主体性をもって多様な人びとと協働して学ぶ態度を総合的に判断します。
《一般選抜(後期日程)》:夜間主コースを除く
  1. 大学入学共通テスト:大学で学ぶに際しての基礎学力の達成度を判断します。
  2. [社会学科]個別学力検査:社会学科において学ぶための基本となる読解力や表現力及び幅広い観点からの分析力や考察力、論理的思考力等を総合的に判断します。
    [言語文化学科]個別学力検査:言語文化学科において学ぶために必要な文章の読解力や表現力、論理的思考能力、芸術・文化的感性等が備わっているかを総合的に判断します。
    [法学科]個別学力検査:法学科で実施する「小論文」では、特定の社会現象を記述した資料をもとに問いを発し、各受験者の解答を通して、各自の知識、分析・総合能力、論理的思考能力、表現能力等を総合的に判断します。
    [経済学科]個別学力検査:経済学科で学ぶための基本となる問題意識、論理的思考力を小論文から総合的に判断します。
《学校推薦型選抜》:夜間主コースを含む
  1. 大学入学共通テスト:大学で学ぶに際しての基礎学力の達成度を判断します。
  2. [社会学科][言語文化学科][法学科][法学科(夜間主コース)]面接:勉学意欲、問題意識、思考力、表現力等を総合的に判断します。
    [経済学科]グラフ、表等の読解、評価能力を問う試験:社会への基礎をなす人びとの経済活動が大きく変化していく中、その事態を捉え、分析し、直面する諸課題への解決策を模索するために必要な能力・学力・適性等を総合的に判断します。
    [経済学科(夜間主コース)]小論文・面接:人びとの経済活動は、近現代社会の根底的な基礎をなしています。社会や経済のあり方が大きく変化していくなかで、その実態や理論を学び、分析を深め、深刻な経済問題や地球環境問題を解決することはきわめて重要です。このような問題に取り組むために必要な能力・学力・適性等を総合的に判断します。
《総合型選抜》:経済学科のみ(夜間主コースを除く)
  1. 聴講・論述試験:講義内容や資料についての理解力、問題発見能力や入学後に必要となる論理的文章能力等を総合的に判断します。
  2. レポートに基づく面接:現代経済の直面する問題についての理解力や自分の考え等をまとめ、展開する力について判断します。
《社会人選抜》:夜間主コースのみ
  1. [法学科(夜間主コース)]小論文:法学科において学ぶために必要な基本的な知識や論理的思考能力、社会の事象に対する洞察力、そして文章表現力等を判断します。
    [経済学科(夜間主コース)]小論文:経済学科で学ぶために必要な基礎知識、論理的思考力、読解力及び表現力等を判断します。
  2. [法学科(夜間主コース)]面接:志望動機と勉学意欲、表現力等を判断します。
    [経済学科(夜間主コース)]面接:就学条件、志望動機と勉学意欲、表現力等を判断します。
《私費外国人留学生選抜》:夜間主コースを除く
  1. 日本留学試験:人文社会科学部で学ぶに際して必要不可欠な基礎学力を判断します。
  2. [社会学科]小論文・面接:社会学科において学ぶための基本となる幅広い視点からの分析力や考察力、論理的思考力、及び日本語の読解力・表現力、大学生活に必要な日本語の運用力等を総合的に判断します。
    [言語文化学科]小論文・面接:勉学意欲、問題意識、思考力、日本語の読解力・表現力、大学生活に必要な日本語の運用力等を総合的に判断します。
    [法学科]小論文・面接:法学及び政治学を学ぶ上で必要な日本語能力の到達度と、大学教育を受ける上での基礎学力の有無を総合的に判断します。
    [経済学科]小論文・面接:大学教育を受ける上で最低限必要な日本語能力を身につけていることを前提として、経済学科において学ぶための基本となる論理的思考力、表現力等を総合的に判断します。
《3年次編入学試験(一般入試)》:社会学科、経済学科
  1. [社会学科]専門科目:社会学科で学ぶために必要な基礎知識や論理的思考力、文章表現力等を判断します。
    [経済学科]専門科目:経済学科で学ぶために必要な基礎知識、論理的思考力等を判断します。
  2. [社会学科][経済学科(外国人留学生を除く)]英語:基礎的な英語力を判断します。
    [経済学科(外国人留学生)]日本語:基礎的な日本語力を判断します。
  3. 面接:志望動機と勉学意欲、表現力等を判断します。
《3年次編入学試験(社会人入試)》:社会学科、法学科、法学科(夜間主コース)、経済学科(夜間主コース)
  1. [社会学科のみ]専門科目:社会学科で学ぶために必要な基礎知識や論理的思考力、文章表現力等を判断します。
  2. [法学科]小論文:法学科において学ぶために必要な基本的な知識や論理的思考力、社会の事象に対する洞察力、そして文章表現力等を判断します。
    [法学科(夜間主コース)]小論文:法学科において学ぶために必要な基本的な知識や論理的思考力、社会の事象に対する洞察力、そして文章表現力等を判断します。
    [経済学科(夜間主コース)]小論文:経済学科で学ぶために必要な基礎知識、論理的思考能力、読解力及び表現力等を判断します。
  3. [社会学科][法学科]面接:志望動機と勉学意欲、表現力等を判断します。
    [法学科(夜間主コース)]面接:志望動機と勉学意欲、表現力等を判断します。
    [経済学科(夜間主コース)]面接:就労条件、志望動機と勉学意欲、表現力等を判断します。

入学者選抜方法における重点評価項目

入試区分 学科 入学者選抜方法 知識・技能 思考力・判断力
・表現力
主体性を持って
多様な人々と
協働して学ぶ態度
一般選抜
(前期日程)
全学科(*1) 大学入学共通テスト  
個別学力検査
一般選抜
(後期日程)
全学科(*1) 大学入学共通テスト  
個別学力検査  
学校推薦型選抜 全教科 大学入学共通テスト  
経済学科以外 面接  
経済学科(*1) グラフ、表などの読解、評価能力を問う試験  
経済学科(*2) 小論文・面接
総合型選抜 経済学科(*1) 聴講・論述試験  
レポートに基づく面接
社会人選抜 法学科、経済学科(*2) 小論文  
面接  
私費外国人
留学生選抜
全学科(*1) 日本留学試験  
小論文・面接
3年次編入・転入
学試験
(一般入試)
社会学科、経済学科(*1) 専門科目  
英語(日本語)  
面接  
3年次編入・転入
学試験
(社会人入試)
社会学科 専門科目  
法学科、法学科(夜間主コース)、経済学科(夜間主コース) 小論文  
社会学科、法学科、法学科(夜間主コース)、経済学科(夜間主コース) 面接  

*1:夜間主コースを除く
*2:夜間主コースのみ

求める学生像

育てる人間像

21世紀の多様な問題に、社会、言語、文化、法律、政治、経済等の分野から取り組むために必要な専門知識と能力を身につけ、国際的な視野と幅広い教養を備え、人類社会の発展に貢献する市民・社会人を育成します。

目指す教育

人文社会科学諸分野の専門教育とともに、専門知識を生かして課題発見・問題解決する能力を育成する少人数教育やフィールドワーク教育(体験型教育)を行います。

入学を期待する学生像

人類社会が共に抱える諸問題に関心をもち、人文社会科学領域に対する学習意欲と、そのための基礎学力を有する人の入学を期待します。

大学入学までに身につけておくべき基礎能力等

社会学科は5つの専門分野からなる学際性の高い学科です。専門性を高めつつも横断的に学んでいくために、人間や社会に対しての旺盛な関心、各種科目についての基礎知識、論理的な思考力、正確な文章読解力、基礎的な表現力を身につけておくことが求められます。
言語文化学科で学ぶ基礎となる論理的な思考力、文章の読解力、自分の意見を伝える表現力、他者との意思疎通を図るコミュニケーション能力を高めておく必要があります。高等学校までの教育課程で修得する基盤的教養と国語や外国語の能力は特に重要です。
法学科で学ぶには、論理的な思考力、文章の読解力、自分の意思を適切に伝える表現力、他者との円滑な意思疎通を図る能力が必要になります。日頃から社会の動きに関心を持ち、幅広い問題意識と探求心を養っておいてください。
経済学科で学ぶには、必要な能力の素地となる基礎的な学力として、初等中等教育における国語・外国語・数学・理科・社会の各教科を学習しておくことが必要です。また新聞やニュースを通じて経済に関する国内外の時事問題などを理解しておくことが望まれます。

※入学者選抜の基本方針は、静岡大学入試案内ページに掲載の、各選抜学生募集要項に記載しています。

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