時代や社会、テクノロジーなどとともに産み育てのさまざまな局面も変化している
リプロダクションを縦軸、横軸から社会学的に研究しています。ここでいうリプロダクションとは、マクロ的にいうと人口の再生産、ミクロ的にいうと産み育てのことです。産み育てといっても、性、避妊や家族計画、人工妊娠中絶や流産、不妊、生殖技術、妊娠、出生前検査、出産、産後などを含むさまざまな局面があります。
リプロダクションは、時代によって、社会によって、まったく異なります。私たちが当たり前と思っていることは、当たり前ではありません。女性が一人で産んだり、家族や近隣の人が取り上げたりした時代もあります。介助者は産婆、助産婦、助産師、医師になり、場所も、テクノロジーも、身体観や生命観も、家族観や家族のあり方も変化しています。