静岡大学学生歌「われら若人」

「われら若人」とは

1962(昭和37)年に、みんなが声を合わせてうたえる歌を持とう―という願いのもと、作詞は当時文理学部2年髙嶋善二さん、作曲は石井歓さんによって誕生した静岡大学学生歌です。

学生による「われら若人」動画

動画に込めた想い

静岡大学は知ると面白い、そんな魅了される大学です。その中で、学生によって書かれた学生歌は、静岡大学生の強い絆や気風だけでなく、富士山や浜名湖、お茶やみかんといった静岡の豊かな自然やその魅力を織り込んで、静岡大学が本質的に持つ魅力を広められる力があると考えました。それを知らないのはもったいないと思い、静岡と浜松の距離を越えた繋がりをあらためて捉え直し、帰属意識を向上するだけでなく、大学の伝統と魅力を対外的に発信したいと考えました。静岡大学で学ぶ意義や喜び、誇り、そして未来へのあり方を学生も当事者として感じてほしいという思いも込めています。
(学生歌動画制作プロジェクトメンバー)

学生による「われら若人」動画制作について

資料贈呈式

2019年、静岡大学の法人統合・大学再編の検討が進む中、人文社会科学部の佐々木勇輝さんが「静岡大学の仲間という存在やそのつながりを今一度、見つめ直そう」という思いから、静岡キャンパスと浜松キャンパスの学生に呼びかけ、学生有志によりみんなで歌う動画が制作され、公開に至りました。そして、2019年11月1日には、大学会館にて上映会と資料贈呈式が執り行われました。
(参考文献:静岡大学 岳陵会HP)

学生による「われら若人」動画関連新聞記事

新聞記事

さらに「われら若人」の歌詞に秘められた静岡大学や地域の魅力を世界に発信しようという企画で静岡新聞の取材を受けました。プロジェクトの学生と卒業生として当初から協力した木下学さん(1997年卒)も加わり、取材くださった社会部の国本啓志郎さん(2019年卒)も本学卒業生という静岡大学の繋がりと思いあふれる記事になりました。

新聞記事▲静岡新聞 2021年3月30日付夕刊3頁(静岡新聞社編集局調査部記事利用許諾済)

「われら若人」楽譜

楽譜
歌詞

「われら若人」誕生秘話 ―静岡大学大学文書資料室コラムより―

1949年5月、国立学校設置法の公布により、新制国立大学制度が発足した。この制度により、新制静岡大学(以下、静岡大学)は、旧制静岡高等学校・静岡第一師範学校・静岡第二師範学校・静岡青年師範学校・浜松工業専門学校を包括し、誕生したのである。
母体となった各学校にはそれぞれ歴史と伝統のある校歌や応援歌などはあったが、静岡大学として、全学の学生が入学式等の学校行事にて共通に歌える歌はなかった。1962年、全学部の連帯感を確認し誇示して歌う静岡大学生共通の歌を持ち合わせていないことに堪えた学生側が発起人となり、第1回学生歌作成委員会が発足された。彼らは学生が作詞作曲した学生歌を作成することを試みた。恒例の大学祭が名を改め「静大祭」となり、「全学のつどい」にも力を入れるようになったこともあり、彼らは静岡大学学生歌を「全学のつどい」にて完成披露することとした。全学から学生歌を募集し、約30件余り集まった中から多くの学生による人気投票の結果、当時文理学部2年髙嶋善二氏作詞の「われら若人」が入選作となった。今度は、この入選作に曲をつける作業に移ることとなったが、学生の手で作曲した曲を募集し、審査し、入選作を決めるには期間が足らなかった。そこで、新進気鋭の作曲家、石井歓氏に白羽の矢が立てられた。かくして、1962(昭和37)年に、静岡大学に初めての“学生歌”が誕生したのである。
(参考文献:「学生歌「われら若人」縁起」―誕生秘話 静大OBグリークラブ 平野茂樹氏(1964年卒)、静大OBグリークラブ 広瀬弘氏(1970年卒))

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