王 権 (WANG Quan) リモートセンシング学・環境動態解析

リモートセンシングで読み解く

第6期 静岡大学研究フェロー

リモートセンシング学・環境動態解析

王 権

WANG Quan

ハイパースペクトルリモートセンシングと生態系プロセスモデルの融合

1997 年中国科学院植物研究所博士課程修了、2005年静岡大学准教授、2013年静岡大学教授、2020年静岡大学山岳先端情報システム研究所所長、2011年より第1期若手重点研究者、2025年より第6期研究フェロー。

Chapter01

リモートセンシング技術と多様なデータで、生態系ダイナミズムの包括的な理解を目指す

リモートセンシング技術と多様なデータ源を組み合わせることで、生態系のダイナミズムを包括的に理解する新しい枠組みを目指します。具体的には、ハイパースペクトルリモートセンシング技術、機械学習アルゴリズム、以及放射伝達モデルを利用し、光合成能力、クロロフィル蛍光、水分状態などの主要な生理パラメータを非破壊的に推定します。この手法により、植物の健康状態やストレス応答の動的変化をリアルタイムでモニタリング可能とし、生態系の持続可能性評価に役立ちます。

Chapter02

森林資源管理、気候変化適応、生態系保全への直接的な貢献に期待

地上-UAV RGBカメラ、LiDAR、およびマルチスペクトルセンサーを活用し、定量的解析を通じて森林構造を自動的に抽出し、その動態を把握します。また、地上観測と衛星リモートセンシングデータを統合し、ハイブリッドモデル及び機械学習を用いて太陽入射スペクトルの時空間分布をリアルタイムに推定することで、大気環境変化の詳細なモニタリングを可能とします。さらに、生態系プロセスモデルとリモートセンシングデータを融合させ、水・エネルギー・炭素フラックスの相互作用を多スケールで追跡し、気候変化や人為活動が生態系に及ぼす影響を予測します。
この手法により、持続可能な環境管理戦略立案に必要な科学的知見を提供するだけでなく、森林資源管理、気候変化適応、そして生態系保全に直接的な貢献を期待されます。

Chapter03

スマート農林業やカーボンニュートラルなどの実際的な社会的ニーズに対応する

多元情報による生態系プロセスの追跡」を中核的な目標として、ハイパースペクトル定量リモートセンシング、多源データ融合、およびUAV-LiDAR技術を統合することで、植生の生理生態パラメータのインバーションから生態系の動的モニタリングおよびシミュレーション評価に至る技術体系を構築します。この技術体系により、生態系のダイナミックな変化をリアルタイムでモニタリング・シミュレーション評価することが可能となり、スマート農業や林業、生態修復、カーボンニュートラルなどの実際的な社会的ニーズに対応します。

[写真]王 権 (WANG Quan)

第6期 静岡大学研究フェロー