武装集団が関わる紛争で適用されているルールとは?
国際社会においては、伝統的に国家が主要なアクターでありましたが、現在では、国家以外のアクター、すなわち、非国家主体が飛躍的に行動領域を拡大させています。中でも、世界中の紛争に目を向けてみれば分かるように、武装集団が関与しない紛争はほとんどないと言っても過言ではないでしょう。
例えば、ウクライナ、シリア、リビア、アフガニスタンなどで生じている紛争を取り上げてみるだけでも、このことは理解可能ではないかと思います。私は、着任以来、この武装集団が関与する、国際法上は非国際的武力紛争と呼ばれる紛争にどのようなルールが適用されるのかという問題を中心に研究してきました。