エネルギーにあふれた社会の歴史を探る、その研究のテーマと魅力
私は地域の視点から中世社会の実像を描き出すことを研究の大きな課題としています。広くいえば、村落、民衆、生業、流通・交通、都市・市場・港湾、金融などがそのテーマで、これらがどのように結びつきながら社会を構成していたのかということに関心があります。
ちなみに中世という時代は、およそ院政期から戦国期にあたります。この数世紀を生きた民衆たちはエネルギーに満ちあふれながら、今にいたる地域社会のあり方を大きく形づくりました。こうした躍動的な時代性に私は魅力を感じます。